「綺麗」と「らしさ」
 
「自分の基準を作るために規定を作って行く」
以前のブログで書いたことがありますが、今自分だけの原則としてこのようなことを立てました。
 
今回は、お客様を通して発見と規定が出来たのでそれについて簡単に書こうと思います。
 
よく予約の確認の電話の際にお客様に、家族写真を撮る時に服の色味とテイストを合わせてご来店されると、写真に統一感が生まれ写真が綺麗に写ると伝えています。
 
しかし、この形式的になりつつあるこの言葉をよく考えたことは正直ありませんでした。
お客様に伝えている言葉そのままを自分に言い聞かせていたといった方がわかりやすいでしょうか。単純に言えば、「お客様に伝えていること以上の事は考えたことがなかった」が一番ピンときますね。
 
そんな中、ちょうど偶然にも3年前に越谷店でアシスタントとして入った「瀬川ファミリー」と撮影で再会しました。
そして今回僕の中に発見と規定を作ってくれたのがこの瀬川ファミリーです。
 
以前は家族写真を撮る時に「関係を美しく撮る」という基準のみをもって撮影に挑んでいましたが、関係を美しく撮るためには、服の色味、テイストという条件をそろえると、家族の関係というのが服の統一感によって、すでに９０％完成されている状態になるということに気付きました。そしてもう残り１０％は、家族の距離感、表情、体のライン、細かな部分の処理。そして目に見えない内面を引き出す雰囲気で構成されているのだと気づきました。
 
そして少し整理するのであれば、家族写真の統一感とは、服の色味を合わせることにより写真全体の色味のバランスが撮れ、服のテイストを合わせることにより、その家族の関係と家族という小さな組織の形が見えてくる。目で見える関係、目で見えない繋がりの部分の今の姿を美しく撮るということが、関係を美しく撮るだと気付かせてくれました。
 
普段私達がお客様に使っている言葉をだた、形式的に単純解釈して伝えるのではなく、自分の物として規定し、自分の言葉でしっかり説明できることが本当の人に見せる誠意であり、また学ぶことは普段の日常にたくさん存在していることを、瀬川ファミリーの出会いのきっかけを通して知ることができました。
 
瀬川ファミリーのみなさんありがとうございました^^
 
またお会いできることを楽しみにしています。