「動き」
 
これからは、自分の中でカメラを撮る時の規定を作っていこうと考えています。
目標は、たくさんの規定を作っていきながら、自分だけの基準を作る。そして自分のスタイルはこうです。ってみんなに証明できるように。
 
今回はシャッターを切る瞬間のある一部分。
カメラマンがシャッターを切る瞬間は、良いと思った瞬間にシャッターを切ります。
では僕の中で何がよくて、何がよくないのか。
この規定が凄く難しいのですが、そもそも75カットをライフスタジオでは撮っていますが、僕はこの75カットをただ結果75枚にまとめるのではなく、75カットのその時の家族の様子、その子の色んな姿を残したいと考えています。
それがよさと言えるのかもしれません。
だからいつも僕は75通りの「あなた」を撮るというのが、目標に掲げていることです。しかし、実際は難しいので、主題をもちながら、その子というのを観察し撮っていっています。
その中の一部分でいつも切る写真があります。
 
それが「動き」の瞬間。
笑顔など、喜怒哀楽は比較的に残しやすい写真であり、お客様もその場のいるために予測することのできる写真です。また、その子らしさは何も笑顔だけでなく、色んな姿から見れると考えています。「どんな姿も美しい」「こんな姿もあるのか」そう思ってもらえるようにあえて、動きの瞬間も撮る。
でもただその瞬間を撮るのではなく、写真1枚1枚にしっかり説明ができるように、必然と偶然をかみ合わせて撮っていくのがポイントだと思っています。
ただ偶然とれた写真は僕の中で価値度が薄い写真で、ただ撮れた写真。しかし、プロのカメラマンとして、この瞬間を撮りたいからこのように準備して、写真はこのようにデザインしようかなとか。自分が撮りたいものをイメージして撮影することが重要かなと考えています。
今回は75カットの中で1枚は欲しい、そのこの動きの中の「はっとした瞬間」。