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Kasuya Family

投稿日:2017/7/19

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kasuya family
今回は僕の中で特別な撮影でした。
それが今回入らせて頂いたKasuya Familyの撮影です。
なぜ特別なのか。
Kasuya Familyは僕が3年前に2度、アシスタントとして撮影に入らせてもらった家族です。
それだけだったらお久しぶりということでまた撮影に入れた感動だけでしたが、実は3年前に、カメラマンデビューを控え、撮影練習をお願いしたご家族でした。
撮影終わりに少しお時間を頂いて1人で撮影練習をさせてもらい、せっかくお時間をもらったのにうまく撮れなかったという記憶があり、カメラマンとして責任を取れなかったと反省したことを覚えています。
あれから3年。
Kasuya Familyはライフスタジオに何度もお越しいただきライフギフトにまで参加してくださったファミリーになり、僕もそれなりに色々と経験をさせてもらい今に至りました。
撮影前に成長した姿を見てもらいたい、僕の写真で感動してもらいたいと思ったお客様はKasuya Familyが正直初めてかもしれません。そのため、撮影前からいつもとは違う緊張が僕の中にありました。
いざ3年ぶりの再開
玄関を開けると、覚えていないかもしれないと思っていましたが「お久しぶりです」の一言から挨拶をしました。すると、みなさんから「かっちゃん」と僕の名前を呼んで下さる姿が見えました。
その時の僕の心の中に入ってきた衝撃。覚えててくれたんだという感動、安心感、やってやるぞという3つの気持ちが同時にうまれた瞬間でした。
しばし色んな話をさせてもらいながら、カウンセリングを始めていきましたが、僕の頭の中にインパクトのある写真を撮らなければという考えが出てきました。
多分、今までで1番よかった、感動した、そう思ってもらうためにはインパ クトのある写真が絶対に必要だという考えからだと思うのですが、頭の中にずっと流れてきたんです。
今までは、インパクトのある写真は出たらいいな。だったのですが、インパクトのある写真をだす。と、この撮影をきっかけに考えた方が変わりました。
ということでインパクトのある写真を出すという目標を掲げて撮影に挑んでいきました。
しかし実際はどのように撮ったらインパクトのある写真になるのか、探り探りの撮影になっていました。
家族のシーンが終わり、2ショットのシーンが終わり、残り今回メインのYURIKAちゃんのソロ2シーン。
若干のあせりを感じながら分類をしていました。そもそもインパクトのある写真って何だと。
その時に、今回アシスタントに入ってくれた「まなみ」さんが次のシーンの準備を終え、呼びにきてくれたました。
その際にそうだ!と思い、まなみさ んに聞いてみました。
「YURIKAちゃんの特徴何かな?」
そうするとまなみさんは
「口じゃない?」と答えてくれました。
僕の視点で見ると、目とか、長い髪とか、お茶目だったり、はっきり言う性格というのが出てきたのですが、まなみさんの視点では口でした。
理由を聞くと、5歳の子達って言葉が通じるから色んなことやってくれるけど、この子色んな支持だしても口に緊張感がないから、口に変に力が入ったり、下唇噛んだりしないし、
そのままの唇が可愛いと教えてくれました。
このときにピーンっと僕は3つの発見をこの会話から見つけました。
1つは、インパクトのある写真は作ってだすということ。
結局写真を通して何を伝えたいのか、そのために具体的に何を写すのか、明確に整理をして写真で残すことで、インパクトのある写真が生まれるのではないのか。
そして、すべてを作るとやらされている写真になってしまうので、99%をつくり、残り1%の偶然性を予測しながら導き出すというのがインパクトのある写真の方法ではないかと発見しました。
2つめは、客観を取り入れること。
被写体を観察しながら撮影をしていきますが、一緒に入っているアシスタントの方からの意見も聞くことにより、自分が見ている視点が増えます。その結果色んな視点で撮影をすることができるというのを知りました。
3つめ、2人で一緒に力を合わせて撮るということ。
今まではそれぞれの役割があり、その役割を全うすることで撮影がスムーズにいくと考えていましたが、役割を全うするだけでなく、一緒に楽しい空間を作り、感動させる写真を一緒に作っていく過程が撮影においてとても重要なんだと気づきました。
カメラマンだから撮影だけに集中するのではなく、一緒に盛り上げ、アシスタントだから雰囲気を作るだけでなく、一緒に可愛いところを探す。当たり前のことですが、一緒に1つの物を作る過程もとても重要だと気づかされました。
そんなこんなで、まなみさんの会話から僕の撮りたい物が明確になり、ソロ撮影を始めていきました。
先にドレスに着替えていたので、まだ残り1シーン残っていましたが、2シーン目のドレスのときに勝負に出ました。
どのタイミングで口にフォーカスをあてようかと考えたときに、ドレスの最後の1枚で表情が出るクローズアップより、口にフォーカスを当てた写真で終わった方がスライドショー流すときにインパクト残るかなと考え、最後の1枚に口にフォーカスを当てた写真を持ってきました。
それが今回の1枚です。
表情でなく、唇にフォーカスがいくように、目を帽子で隠し、口元が笑ったり、口元を尖がらせたりしたら、YURIKAちゃん本来の可愛い口がでないので、静かな雰囲気で静かに触ってもらいました。
ちなみにこのときにまなみさんが、僕がやらされている写真が嫌いなのを知っ ているためにうまく声かけをしてくれました。その結果、彼女の唇を触る手が自然な形をしてくれました。
そして本当は右手は写していないアップの写真も撮っていました。しかし、分類で写真を選ぶ際に、YURIKAちゃんの女の子らしさの要素があったほうが、YURIKAちゃんらしい、大人になっていくYURIKAちゃんというのがわかると思ったんです。
まなみさんがこの子のために巻いてくれた髪、女性らしさを出すために持たせた香水。この年齢しか着れないドレス。手の大きさ。顔のふっくら感。
これらの要素があっての口元にフォーカスをおいてる写真だから可愛いし、インパクトが残せると思ったんです。インパクトのある写真はすべての構成要素を一致させるからこそ出てくる。そういう意味をこめてこの 写真を残しました。
今回どうしても運命的に再開したKasuya Familyのこと、そしてインパクトのある写真を出すとはこういうことだったのかという発見をみなさんにみてもらいたいと思い書かせてもらいました。
ちゃんちゃん。

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それは、出会う全ての人が生きている証を確認できる場所になること。
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