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四街道店
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兄弟の日常

投稿日:2017/6/30

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2年前くらいのことです。

今草加店の店長の鈴木さんが代々木にいた時。

たまたま代々木で出勤になったので鈴木さんに写真を教えてもらおうと思い聞いたことがあります。

 

実際その日は一緒に撮影に入らせてもらいアシスタントをさせてもらいました。

そして営業おわり、少し写真の話をしてくれました。

 

正直全ては覚えていません。しかし、僕の中で印象に残ったことはあります。

 

2ショットを撮るときみんな色々やらせるけど、普段の兄弟の姿ってそんなにカッチリしてなくない?

 

この言葉を聞いた当時は、まだポーズとか、構図とかでしか耳を傾けてなかったのかもしれません。

 

あれから2年。

 

あの言葉を最近撮影中にふと思い出しました。

 

2ショットの撮影をしていく中で、綺麗に撮りたいが一番にあるのでいつも型にはめてしまう自分がいます。

構図、小物、2人の位置、2人の絡み方、どこからどこまで写そうかなど。

 

そのときにあの言葉を思いだしたので、鈴木さんだったらどうやって撮るかなと思考が変わりました。

 

2年前には、技術面のみに耳が傾いていましたが、2年たった今だったらなんとなくわかる気がします。

どのように撮影に取り組んで、どのように写真を残すのかが重要なのかなって。

 

だから鈴木さんだったら、目の前にいる彼らの性格とか、2人の関係とかをみて、そこから鈴木さんが考える2人の日常の写真を撮っていくのではないかなと思いました。

 

ちょうどここ何ヶ月は、ずっと被写体の内面を見ようと集中して撮影に挑んできました。

むしろ、被写体の内面に入ろうとしないと自分が波に乗ってこないというか、そんな現象に自分がなってきました。

 

今だったら2年前の鈴木さんの言っていた撮り方僕も出来るかもしれない。

 

だから実際やってみました。

 

この2人は、しっかり者の兄と、お茶目な弟君でした。

面倒見が良い兄は弟君に優しく、弟君はそんな優しい兄が好きで、兄と一緒に何かやることが好きでした。

また例えば兄は、AをやってといったらきっちりAをやる子です。

弟君は、Aをやってといったら元気なのでBをやる子でした。

また、兄が弟君に、ああしなさい!とか言うタイプではなく、優しく見守ってくれて、弟君が困ったら助けてあげる性格です。

 

そういう2人の関係、性格を見て、2人の日常はこういうかんじゃないかなと思いこの1枚を撮りました。

 

床の線が一定方向に向いているため、それに合わせて枕を置き、床の線とは対象的に兄に寝てもらうことにより、兄の存在感をだしました。

また、弟君のお茶目さ、兄に対しての甘えん坊な感じは普通に兄と横並びにしたらその子らしさが出ないと思い、あえて兄のお腹の上に寝てもらいました。

 

また窓からの光から出来た影。

正直僕明るい写真が好きなので影を写さなくても良かったのですが、ただ床を写すよりアクセントがあったほうが綺麗かと思い入れました。

それが結果的に僕が表現したかった、お家での彼らの日常というのをより具体的にしてくれました。

 

彼らの性格、関係から彼らはどんな子達なのか、そこから彼らの日常を想像し、つくり、彼ららしさを表現する。

 

今までは、写真は生命力がポイントだとおもっていましたが、鈴木さんの言葉から、彼ららしさを表現することも大切なことだと気づくことができました。

 

弟君はありのまま、それを優しく見守ってくれる兄。

そんな彼らの兄弟の日常でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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