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Katsu diary 写真分析〜「次のステップ」〜

投稿日:2017/4/15

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photo by katsu
coodi by makita
 
僕は、自分の撮影を通して写真を撮られる楽しさを知ってもらいながら、美しい写真を撮って感動を与えられるカメラマンになりたいと思っています。
そのために、大きく言えば2つのことを撮影時に心掛けて行っています。
 
1つめは、楽しさの連鎖を広げること。
2つめは、美しい写真を残すこと。
 
1つめの、楽しさの連鎖を広げることとは、
・自分自身が楽しんでやらないと楽しさが広がらないから何事も楽しんでやる
・相手に楽しんでもらえるように自分から楽しさを作る
・楽しさは居心地の良い空間から生まれるから積極的に関係を作っていく
 
2つめの美しい写真を残すこととは
・その子らしさを撮る(個人)
・関係を美しく撮る(複数)
・写真の質をあげるために主題と知識を身につけていく
・写真分析で整理をする
・客観の意見をもらう
 
この2つを意識しながら日々最善を尽くして過ごしています。
 
そんな中で1番今集中しているのは、主題もそうですが、「その子らしさ」を撮ることです。
なぜ「その子らしさ」なのか。
今年に入ってからたくさんの写真を見るようになりました。もちろんライフスタジオで撮られた写真も見ます。そんな中写真をみながら手が止まる写真があります。それらをピックアップして分析してみると1つの要素がでてきました。それが「その子らしさ」が出ている写真でした。
多分自分の撮っている写真の中であまりない写真がその子らしさだったから無意識に手を止めて写真をピックアップしていたんだと思います。
では僕のいう「その子らしさ」とは何なのか。自分なりに分析をしてみました。
 
「その子らしさ」を違うライフの言葉で説明するならば、「生命力」かもしれません。
結論から言ってしまえば、その子を感じる瞬間であると定義しました。
その要素は、表情と行動に現れます。
また、被写体によって1回の声掛けででてくる子や、2回も3回も声掛けを投げかけないと出てこない場合もあり人によって様々です。
例えば、よくありがちな大きい子が撮影に来た時に、ポーズを付けて撮影をしていきますが、「あれをやって~」とか、「こうしてみて~」で声掛けが終わってしまうことがあり、結果写真もただポーズをしている写真、ただポーズをさせられている写真になってしまっています。
しかしここから「その子を感じる瞬間」を撮るためには、ポーズをつけた写真を撮るなら、ポーズをつけたところから、その子自身からその子自身の表情が出るまで声掛けをしてみたり、ダメだったらポーズを変えて見たり、小物を変えてみたり、相手に投げかけていかなければならないと見つけることが出来ました。
その子を感じる瞬間を撮るのであれば、ただ「あそこを見て」ではなく「あそこの椅子の上のリス見える?」では、被写体の心境が違うので表情も行動も変わってまったく違う写真を撮ることができ、なおかつ「その子を感じる瞬間」を撮れるのだと思います。
 
しかしいつも僕の課題はここからです。
何かモヤモヤがあったらすぐ解決したいタイプです。しかしこの時によく錯覚をおこしてしまうのですが、何か新たな疑問、問題、課題がでてきて、分析とか自分の持論をもつと、あたかも自分はそれに対して知っている、やったと勘違いしてしまいます。
それは頭だけで理解していると同じで結局理論だけでおわり、結果何も証明もできていないし、知らないと同じと言えます。
だから僕は分析した結果を、実践の現場で行いました。そうしないと何も証明できないし、説得力にかけると思ったからです。
 
そんな背景から生まれたのがこの1枚です。
 
テーマは、「その子らしさ」
 
この子は、3人兄弟の真ん中の子で、美男美女夫婦の遺伝子を引き継いだイケメン3歳です。女の子達は本当に可愛く、この男の子は3歳の可愛さがありますが、3歳でありながら本当にイケメンでした。
3歳でもうすぐで4歳という時にきたライフスタジオ。やはりまだ3歳らしいキャピキャピ感と、この年齢から始まる恥ずかしさや照れがありましたが、それもかわいらしくこの子をどう撮っていこうか、カウンセリングの時間から観察を始めました。
最近、観察の仕方というか原理が自分の中で定着してきました。
  • 被写体がどういう子か。また特徴。
  • クール、元気、綺麗、日常、どのカテゴリーでいくか
  • 時間帯と光で場所を決める
 
まずこの子は照れや恥ずかしさはありましたが、よく笑う陽気な子でした。なので、元気な感じで撮ろうかと思いましたが、案外話をしていると、しっかり話しをきいてゆったことをやってくれる子だと感じました。
そして、全身を見ると、髪の毛はパーマをかけ、顔は整っていて、目も大きく、コーディはウォッシュ加工されたデニム、上もデニム、このデニムで統一されながらも、赤のシャツがポイントとなり、クールさを引き立たせていました。また黒のブーツもクールさを引き立たせており、自分の中で、3歳だけど少しクールに撮れるかもしれないと思い、最近自分の中で開拓したクールゾーンで撮ろうと決断しました。
 
お昼の時間帯でまだ2階のボルボゾーンの窓から光が少し入っていたので、電気は何もつけず少しの自然光で撮影を行いました。
そしてアシスタントで入ってくれた高徳さんと向かあうように立ち位置を決め、静かに普通の話をしていてくださいと頼み、2階のメインルームに入る窓を前ボケに準備しました。
しかし窓の反射を調整していた時に、子供と高徳さんが意気投合し、仲良く話している姿をみました。高徳さんが笑わせると顔を隠して喜び、その姿がとても特徴的でした。
その瞬間に頭がシフトチェンジし、もう「その子らしさ」を高徳さんが引き出してくれている。そう思い、そのままの姿を残すことにしました。
この特徴的な動作を残したい。だから圧縮写真にし、その動きに注目がいくようにしました。しかし本来動作に目がいくように頭と足を圧縮写真では少し切りますが、今回は頭の先から足の先までコーディが格好良かったので切りたくないと思い、あえてきりませんでした。
また、光の反射を前ボケとしていれた理由は、正直ただ後ろのカラフルゾーンの色が邪魔しないでほしかったのと、僕の感性でそのまま被写体がドーンってくるより、前ボケを入れて少しでも雰囲気を出したかったからです。
また、光の露出はあえて暗くしました。僕の中で露出が高いとふわふわした雰囲気になり、暗くするとクールなイメージとか冷たいイメージがあったので、あくまでクールな写真を表現したかったので、暗くしました。また赤シャツがポイントとしてあったので暗くすることができました。
 
その子らしさを出していくためには、何かをさせてから、さらに何かを投げないと撮れません。今回の写真のように偶然にその子らしさが出てくる時もあります。臨機応変に頭を硬くせず、ライフスタジオらしく、一緒にアシスタントの方と撮影を作っていきながら、その子らしさを残していきたいです。
 
また、僕の写真はまだまだ改善しなくてはいけいない要素があります。
・75カットのストーリー性
写真が数字の順番のように1,2,3,4,5、と流れをもって撮るストーリー性
・75カットの中でインパクトのある写真を残すこと
75枚の中で決定的な写真を残すこと
・自分の色を出すこと
これはカツの撮った写真だという自分の色を写真に残すこと
・75カットのバリエーション
映画のように起承転結が75カットの中に生まれれば見ていて楽しくなる
・1枚ずつの質を高める
75カットのストーリー性も重要だが、その1枚1枚がフレームにしたいと思える写真を残すこと
 
これらを1つずつこなしていき、僕が考える理想のカメラマンになれたらと考えています。
 
僕の写真がお客様に感動を与えることは当たり前の目標として、スタッフにも火をつけて、僕より先輩は、カツにはまだまだ負けないと、僕より後輩はカツさんには早く追いつくと、ライフスタジオの中で美しい競争が行われてくれることを期待して、僕は今後も写真をフォトジェニックにあげていきます。
 

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それは、出会う全ての人が生きている証を確認できる場所になること。
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