迷い

自分の写真を探すため。
自分の色を探すため。
普段撮らない撮り方でヒントを得ようと思い撮ってみました。

「よく分からない。」

色んな人に言われました。

でも一旦はそれでいいんです。
何度でもやり直して、みんなを説得できるまでやり続ければいいと思っているので。

でもやっぱりやったからこそわかったことがありました。

写真って普通、被写体を表現することがメインだと思うんです。
その中でカメラマンの色が現れるというか。

僕はこの時、この子をどうやって撮ろうか。
特徴は何か。
どういう子だろうか。
また、写真主題どうやって撮ろうか。
こんなことを迷いながら写真を撮っていました。

そんな中で出て来た一枚。

人を絵で抽象化したら棒人間になる。
では人を写真で抽象化したら、絵で書いたような人間になる。

そんな僕の迷いと、単純な発想から生まれた一枚の写真です。

この写真は被写体よりも、僕の色の方が濃く写った写真です。
僕の迷いと、絵のようにするためにわざとカメラをぶらして撮る。

迷いの中から出た写真ですが、僕に固定概念を変えていかなければいけないことを自覚させられた写真でもあります。

ちなみにこの写真は撮影終わりにお客様から許可をもらい撮影練習として撮ったものです。
原本には入れていません。