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四街道店
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Katsu diary 写真分析 写真大辞典 抽象化〜親子〜

投稿日:2017/4/13

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去年の草加店だった頃にヘヨンヌナに言われたことがあります。

「写真主題が始まると原本データの中に主題の写真が多くなる」
また
「お客様は練習じゃない。撮影練習をしなさい」

この頃の僕はこのヘヨンヌナの言葉を理解しながらも、でもしょうがないじゃんって正直思っていました。

しかし今やっとわかりました。

わかったきっかけは、写真大辞典の抽象化です。

抽象化の話を少しするのであれば、簡単にいえば抽象化は、簡単化といえるかもしれません。
立体的な人を抽象化したら、絵で描いた棒人間になり、人の心臓を抽象化したらハートマークになり。
写真で説明するのであれば、
「生きてきた印」という言葉を抽象化で表現するなら、例えばおじいちゃんの「手」を撮って表現してもいいかもしれません。 
色んなキズ、シミ、シワ、その全て生きて来た証明であるためです。

しかし抽象化は簡単化と言い換えることができますが、条件が発生してきます。
それは、線、点、面で表現すること。
写真大辞典の言葉をヒントとして見るのであれば、「写真の構成要素を最小限にしぼる」と書いてあります。

抽象化は結局写真を具体的でない抽象的に表現しなければならない。

じゃあボカシという技術と色味という最小の写真の構成要素で撮影してみようと判断しました。

ぼかしを選んだ理由は、ぼかしがもともと意味や内容をはっきりさせずぼやかす意味があります。
また、色味で統一感を出そうと思った理由は、最終的に写真は整理しなければ、何を伝えたいのかわからなくなってしまうため、私の中で絶対に外すことができない色味を選択しました。
例えば、カフェの写真をテーマに写真を撮るのであれば、アンティークな背景で、テーブルと椅子を用意し、椅子の上に人を座らせ、コップをもたせ、テーブルの上にはコーヒーセット、メニュー表、
向かえにもテーブルと椅子のセットを置き、被写体はフォーマルチックな格好をさせれば、カフェの絵をとりたかったんだと分かると思います。
しかし今あげた要素達を全てぼかしてもカフェって表現出来るのではないかと考えます。
それは形という面、全ての輪郭の線、点は人、そしてそれらを色味で表現する。

話が少し抽象化の説明になってしまいましたが、このぼかすという所にたどり着くまでに、ハイキーでやったり、ローキーでやったり、ハイスピード、スローシャッター、わざとぶらしたり、色々試行錯誤をしてここまできたので、それを撮影中に挑戦するのはお客様に対して失礼だなと感じ、アシスタントで入った時に、最後のシーンの分類中の間だけお客様に説明して練習させてもらいました。
お客様は実験台ではない。
長くなってしまいましたが、そういった時にヘヨンヌナが言っていた言葉が自分の中でしっくりきました。


ちなみに
そのままなぜ私がこのような写真を撮ったのか説明もいしゃいますね。

抽象化を撮る時にはテーマが必要でした。何を抽象化するのか。
そこでちょうど撮影練習させて下さるママと、長女が同じ色味、テイストの服でご来店されていたので、テーマを「親子」にしようと決めました。

ちょうど抽象化を撮るにあたり、インターネットで、親子、イラスト、簡単で絵を調べていました。
そこで出てきたイラストからヒントをもらい、また、以前ライフスタジオを代表する家族写真のスペシャリストあかねさんの、写真会議日に、家族写真のポイントは密着というこのポイントを合わせた結果、この寄り添うポーズになりました。

後ろ向きにした理由は、ぼかしているためです。
前向きでぼかしてしまうと幽霊っぽく顔無し人間になってしまうため、後ろ向きだったら違和感がないかと思い後姿にしました。
また、親の背中を見て育つではありませんが、親の背中にはたくさんの思いなどがつまっていて、それを見て子供も成長している姿を表現したかったっていうのもあります。
また、午後の4時頃なので、強い光が1階のメインルームに入る時間帯でした。なので、フレアにして写真を実際に撮ったのですが、フレアに目がいってしまい親子の雰囲気に合わないと思いフレアをやめました。シンプルにいこうと。
そして前ボケにピントが入っている理由は単純に親子の後ろ姿を抽象化したかったためです。しかし、前ボケに白のレースを入れた理由は、前ボケの植物が造花のため、ニセモノ感がすごいので、白のレースを前にいれて脱ニセモノ感をつくりました。
やはり最後に気を付けたのが、色味。背景の色味と被写体の色味、前ボケの色味がしっかりあっているのか確認しながらシャッターを切っていきました。
 
撮影終わり急なお願いを聞き入れてくれたママさんと姉ちゃんには感謝の気持ちでいっぱいです。
ありがとうございました^^
 

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それは、出会う全ての人が生きている証を確認できる場所になること。
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