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四街道店
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自分への課題

投稿日:2017/1/17

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Photo by katsu
Coodi by Makita takanori
Write by katsu

撮影しているときに、写真を偶然でなく、意図的に撮る。
それを去年から意識して撮影に取り組んできたため、自分の中で意図的に撮ることが撮影する上で当たり前くらいの概念として認識されてきました。
意図的に写真を撮るとは、私の中でどのように写真を撮って行くかイメージをもち、そのように撮影を進めていくことです。
そのために撮影をはじめる前に、スタジオに入ってくる光がどこから入っているのか確認し、被写体となる子の特徴、イメージを見つけ、どのような道順で撮影に行くか考え、撮影空間を自分が撮りたいように整理し、スムーズに撮影が続くように前ボケを設置し、アシスタントに共有して撮影を行います。
そして、ファインダー越しにみる4角形の中にある様々な構成要素を今まで自分が培ってきた経験と技術を駆使しながら、光を利用して構成要素を組み合わせてこれだと思う瞬間にシャッターを切っていきます。
その際に気をつけている事は、写真の構成要素を組み合わせていく過程で一手間を入れる事です。意図的に撮っても、パパさんカメラマン、ママさんカメラマンでも撮れる写真を残してしまったら、意味はなさないと考えています。そのために、ママさんカメラマン、パパさんカメラマンでは撮れない写真を一枚でも多く残すことを自分への課題としてあげています。

では実際に今回どのようにして意図してとり、どんな一手間を入れたのか。

キッズの撮影と違い、ベイビーの撮影は、撮影の流れを考えてうまく誘導していくことが難しいです。そのため、ベイビーの撮影をする際に自分が心がけていることが、ベイビーの動き、表情、一部のポイントを撮ることです。
そして自分の中で最も重点においていることが、ベイビーが何かに集中しているときにどのように撮るかです。ただその絵を撮るのでなく、それにプラス@を付け加えていくことです。

今回は、朝の一件目の撮影でした。今の季節の朝の9時は、越谷の店舗の中で光が一番綺麗に入る場所が2階の白いインテリアの場所です。
この白いインテリアの場所には窓があり、その窓から多くの光が入ります。
本当は、そこの窓を開けると窓の柵に直接光があたり柵の影が床に強く残るため、その柵の影を使い逆光気味で撮影しようとしましたが、そこの白いインテリアの場所は2段の段差があり、正直影を使って撮りたい気持ちはありましたが、背景の処理、撮り方に自信がなかったのでやめました。そのため窓はしめたままで撮影の準備をはじめました。
そして、ベイビーは物が無ければ注意が散漫してしまうため、置物をおき、そこに意識が向くように最初に置いておきました。


また、2階のスペースは電気が色んな所に設置されていますが、全て消し自分が一つの光に集中して撮れるように電気を全て消しました。


そして前ボケを本当は設置しようと思ったのですが、前ボケに光が当たらないと写真を撮ったときに、黒く写ってしまうので、逆光気味で撮れる場所で前ボケに使えそうな物を探したときに、2階の撮影ルームに入るドアの窓が光の反射を利用して背景も整理できるし、前ボケにも使えると思いドアを前ボケに決めました。

そして準備が出来たので、一緒に入った蒔田さんにウサギの置物の迎え合わせにお子様を座らせてもらい3シーン目の撮影を始めていきました。
私が意図した場所に座らされたお子様は、案の定目の前にあるウサギの置物に注意がいきました。


このときに光と影が私の中でポイントだったので、コントラストをあげて撮影しました。
そうすることにより、陰影がはっきり写しだされ、私がポイントにおいた光と影を表現しました。

ここからは、正直撮影しながら偶然見つけたのですが、窓の光の反射を使って写真を整理しようと角度を微調節して撮ってたときに、カメラの画面を見たら、ドアの窓縁が少し黒く写りました。
その瞬間自分の頭の中に、この窓縁を利用すれば光のグラデーションが出来ると思い、急遽窓縁を入れることにしました。そして置物とお子様の影がポイントなので横写真にして、背景の整理が難しかったので、窓の反射部分を左上に持ってきて、左上側のインテリアを隠す意味で反射の前ボケをいれました。

今回は光と影を感じる写真をベイビーの動きで表現し、窓縁を使い一工夫をしてみました。

キッズの撮影は、自分のなかで自分だけの撮影システムがあり、それに基づいて75カットをつくっていますが、ベイビーに限っては未だに自分だけの撮影システムと呼べるものが明確にありません。
しかしそれが、この撮影を通して、なにか自分の頭の中でたまっていたものと繋がりそうな感じがしました。

以前新横浜に行った際に帰り際に少しれいりさんと写真の話をする機会がありました。75カットのストーリーの作り方を聞いた際に、シナリオ作りの話をしてくださりました。ソロの写真から家族写真に入るシナリオです。それと同時に生まれてくる問題もです。

そして最近下関店の報告書を読んで頭に残っている文書があります。
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一度きたお客様に、いかに家族としての姿、一人一人の成長の姿をずっと撮り続けたいと思わせられるか、今の姿がかけがえないものだと感じてもらえるか、なにか生きていく中でのきっかけになってもらえるか、そんな事をいつも考えています。
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こういった文章がありました。

そして、越谷のあかねさんとお昼を食べながら写真のことを聞いた際に、あかねさんは、ママと赤ちゃんをこうやって写真撮りたいんだーと写真のイメージを教えてくれました。

キッズの写真を、ポーズを作っていきながら細かく写真を作っていくとしたら、ベイビー撮影は、ベイビーの時にしかない特有のライン、ムチムチ感、動き、仕草、表情を生かしたベイビーならではの撮影をしていかなければならないと感じました。
そしてその特徴に、どのようなプラス@をいれていくのか。
そして、産まれたばかりのベイビーだからこそ出来る家族写真、そして写真を残すための具体的なイメージ材料。
そして、キッズは75カットのストーリーをお子様1人で作成するとしたら、ベイビーは75カットのストーリーを家族を交えて撮っていくのかな?とも頭の中で出てきました。

今の私の現状は、写真一枚に対して、単発で意図的に一工夫しています。
しかしライフスタジオは75カットをストーリー性をもたせる撮影をしています。そのため75カットのストーリー性を感じながらも、一枚一枚が良い写真と思ってもらえるように自分が次のステップにいかなければならないと感じています。

そのために、今ぼんやり頭の中にあるもの、だいたいのイメージであるものをこれからは、細かく具体的にイメージして、それをどう実現していくのか考えて撮影に挑んでいきたいと思います。自分の中で考えが止まっていたベイビー撮影が段々動いてきました。
 

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美しさを表現し、思い出を記録する、楽しい遊びの空間

人生の写真館ライフスタジオという名前に込めた想い。
それは、出会う全ての人が生きている証を確認できる場所になること。
家族の絆とかけがえのない愛の形を実感できる場所として、
人を、人生を写しています。

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