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四街道店
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「そのままの君」

投稿日:2016/8/5

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スタジオに入ってきた少年は、少し緊張感を持ちながらママの隣に座っていた。
だからすぐに声をかけてコミュニケーションを図りにいったが、その少年はしっかり自分の意志を伝える子であった。名前をはっきり言い、わからないことはわからないとはっきり伝えてくれ、自分は今から何をしたらいいのか、とても小学1年生の子とは思えないほどしっかりしている少年であった。
そして冗談を言って面白かったら素直に笑い、あれしてみてといったらやってくれて、お兄さんのいうことを真似していってみてといったら面白がりながらやってくれて、撮影は終始楽しくすることができた。
自分が撮影に入り大切にしていることは、スタジオにきてくれた人を楽しませることだ。それを行うことが自分自身も楽しいし、またもう1度スタジオに来てほしいと素直に思ってほしいからだ。そのために自分から積極的に親、子供にコミュニケーションを図りにいき、自分を知ってもらい、相手を知っていく。
自分のスタイルは楽しくをメインとしているが、カメラで絶対に残したい写真もある。
それは、「綺麗にその子らしく撮る」である。
これを絶対に撮ろうと思うようになったきっかけは、親はいつも子供達と一緒に過ごしていろんな子供の姿を知っているが、その普段の日常を綺麗に、もしくわ見たこともない子供の姿を残して、親のみなさんに子供達のこんな一面があるんだということを知ってもらいたいと思うようになったからである。そのため毎回の撮影で「綺麗にその子らしく撮る」を残している。
 
では「綺麗にその子らしく撮る」とは
これは私の中で2つに分けている。それは、綺麗とその子らしさである。
綺麗の基準はひとそれぞれ違うために、自分の中で基準を設けている。
私が綺麗の基準の中にいれている要素は、光、前ボケ、表情、ポーズ、色である。
光は、光を使い陰影をつけること。
写真の核心は光であると考えている。それは単純に考えるのであれば、光がなければ写真は残せないからである。そのため、写真の中で光がとても重要な役割をしている。
今回の写真は、逆光で顔に光のラインを作った。逆光にした理由は、雰囲気を出すためと、逆光で横向にすることにより、顔の輪郭、鼻に光のラインを入れて整った顔を出すためである。
そして前ボケはグラデーションを入れるため。
前ボケを入れることでさらに色のグラデーションができ、雰囲気を演出することができる。
表情はこの少年の整った綺麗な顔をそのまま写すため。
綺麗な写真は自分の中ではありのままの姿なために、あえて笑顔でなく、ギターのほうに注目してもらい、その真剣な表情を撮った。
ポーズは何をしている写真かわかるように。
写真は直接的に何の写真かわかるものと、写真をみて考えさせられる間接的な写真の2つの種類があると考えているが、この写真は、第3者が見てもギターを見ている写真とわかるように、わかりやすさに注目したポーズである。
色は全体的に統一感がでるように。
コーディネイト、小物、子供の皮膚の色、背景の色を見た時に白が妥当にどの色とも合わさり、なおかつ雰囲気を際立たたせてくれると考えいれた。
この5つの項目で綺麗というものを表現していった。
 
次に「その子らしさ」である。
その子らしさは最初の印象と撮影をしていく過程で知っていくその子自身を見ることである。
この少年は、とても真面目でなおかつ自分の意志をしっかり伝えることができる子であった。私はだからこの少年をまっすぐで素直な少年ということがわかるように、何かをみているときの姿を撮った。この少年の笑顔の写真を撮ってしまったら、きっとよく笑う少年になってしまい、自分が撮影の時に出会って感じたこの子の姿を表現できないと思い、この子らしさを出すために、今回の写真にした。
 
今回の写真を通して発見したことは、いろんな表現の仕方があり、どこをポイントに撮るのか、どのようにしたらより、綺麗に、その子らしく撮れるのかという探求心が生まれたことだ。いつも撮影では自分の120%を出しているが、人が日々変化しているように、写真も日々変化していきたいと心の底から思った。
つまりこの写真で自分がやらなければならないことが見つかり、自分という姿を客観的に知ることもできた。
写真分析はよく良いものだといわれているが、なぜ写真分析がいいのか。それは写真というものを分析、解析していくときに、物の見方がかわり、視野を広げてくれ、何を行えばでき、何を準備しなければできないのか、そして自分に何が必要なのか知ることもでき、写真分析を通して、日々の日常での出来事も変えていくことが出来るきっかけになるのではないかと考えるようになった。
 

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それは、出会う全ての人が生きている証を確認できる場所になること。
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