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四街道店
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表現を作っていく
投稿日:2016/6/1
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カメラマンとして入っても、コーディネーターとして入った時も、いつも被写体となるお子様の可愛いところ、かっこいいところ、ふとした瞬間の表情、仕草、喜怒哀楽を75カットの中に残せるように撮影に挑んでいます。
75カットの中でいろんな姿をとれるように、撮影の空間が楽しくなり、みんなの記憶に残るように、そしてスタッフとお客様という立場をなくし、友達、家族のような仲になれるように、撮影前にママ、パパ、お子様も自分自身をしってもらい、自分が今いる草加店をしってもらい、そして自分が属しているライフスタジオをしってもらおうと自分なりの方法で人と人との間にある壁を壊し、繋がっていくことを意識して日々の現場にいます。
そういった日々の中で出会ったお友達。
ご来店した時から社交的でよく笑顔を見せる少年。ママさん、パパさん、妹さんもニコニコで撮影の空間が楽しかったのが今でも思い出されます。
その撮影していく中で、お兄ちゃんの写真を撮る前に自分の中で1つのイメージが頭の中で浮かんできました。
それは「クールを自然に撮る」でした。よくクールな写真を撮る時に、陰影をはっきりさせたり、モノクロで撮ったりするイメージが自分の中であります。最初はそのように撮ろうと思いましたが、僕の中でこの少年は、ずっと社交的で笑顔をよく見せる少年でした。
社交的で笑顔を見せる少年であるが、クールな一面を撮りたいとなったときにどういった方法で写真を残したらいいのかと考えたときに、僕の中で出てきたものは3つです。
まず、1つは、あえて明暗をはっきりさせないです。明暗をはっきり出すのであれば顔に当てるライトボックスの光を顔の近くまでもってくれば、光があたって明るい部分と光が当たらなかった部分が暗くなり、明暗がはっきり分かれてクールなイメージを出すことができますが、あえてガチガチに固まったクールさより、自然をイメージしたかったので光を少し離して明暗がくっきり分かれないようにしました。
2つは背景です。クールな写真を撮る時にどこで撮ろうかと考えていたときに、シンプルにクールなイメージを作れる場所がホリゾントだと考えました。
ホリゾントは真っ白の空間であるために光の使い方によって真っ白が暗い色にもなり、光のグラデーションを作ることをできます。
今回は背景のみを暗くしたかったので、ホリゾントについている明りは付けず、ライトボックスの光を被写体だけにあてて、背景を暗くすることでクールなイメージを作りました。
3つは前ボケです。クールな自然な写真を表現しようとした時に、背景を暗くして、顔も明暗がはっきりしていないだけだと、自分が撮りたい写真が伝わりずらいのではないかと考え、今回は前ボケをいれてやわらかさ出して自然をイメージさせました。
自分の中でいつも、ただカメラの機能だけを使って写真を残すのではなく、ただ子供のありのままを撮るのではなく、自分の感性を技術と混ぜ合わせながら表現していくことを課題としています。そのために自分で今いる環境を、自分の環境に作り上げていくことをベースとなるように日々挑戦しています。それを今回の形で表現させてもらいました。
自分が表現したいものを1つでも多く残せるように、日々変化して、1人でも多くの感動と達成を自分の中で残せたらと思っています。
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