Photogenic
横浜青葉店
心躍った瞬間
投稿日:2020/8/20
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Photo by Natsuko Takagawa
Coordi by Misaki Nakagawa
7~8月の横浜青葉店の写真コンセプトは「ココロオドル」でした。
「心躍る」とは:
わくわくする、楽しみである、どきどきする、などという意味の表現。
みんな、どんなときに心躍るんだろう。
彼女は、3姉弟のしっかり者のお姉ちゃんでした。
スタジオに入ってすぐ、知らない場所や人でびっくりしてしまった弟くんを優しく抱っこして、そのまま弟くんのお手々の除菌までしてくれるほど、優しくしっかりしたお姉ちゃん。
そんな彼女の心踊る瞬間は、すぐに見えました。
どうやらドレスを着るのをすごく楽しみにしてくれていた様子。
いつも着ない洋服を着ることを楽しみにしてくれている姿も可愛かったですし、
私たちが衣装を決めるためにママさんパパさんと会話している間、「ドレスが着れるのか、着れないのか」で不安そうにしていた表情もすごく可愛かったので、
彼女のドレス姿で心躍る瞬間を撮ろうと決めました。
***
彼女が選んだドレスは淡いグリーンのドレス。
シャーベットカラーのこのドレスは、他の白やベージュのドレスよりも明るく弾むようなイメージを演出してくれます。
しっかり者で優しい、だけではなく、私たちとおしゃべりしていると見せてくれるお茶目な一面も持っている明るい彼女にぴったりな色でした。
***
彼女の1番可愛いお顔は、ドレスを着れて嬉しいうきうきの笑顔だとも思うのですが、
私のなかで笑顔と同じくらい心惹かれたのは、最初のカウンセリングのときにご家族の「ドレスが着たいんだよね~」という言葉に、少し照れながら頷いた時の表情でした。
ドレスを着ることへのわくわくと、ドキドキ。
そのときの表情を再現するように撮ろう。
この時期のこのインテリアには、とても強くきれいな光が差し込んできます。
そんな窓際にかけてもらって、後ろの窓を開けます。
心踊っている瞬間の演出・表現として後ろの緑を写そうと思ってそうしたのですが、実際に葉っぱとして写してみると、たしかに爽やかで綺麗なのですが、「ドレスへのわくわくとドキドキで照れながら頷く彼女」とは少しイメージ違うような気がしました。
そのため、もう少し彼女から離れて望遠でぼかして撮ることで、緑の葉っぱとしてというよりは、キラキラ輝く光として。さらにそこにスパンコールの前ぼけも足して、彼女には窓から差し込んだ木漏れ日に手を添えてもらいました。
それらはドキドキわくわくの演出でもあるし、ドレスを着てお姫様のようになった彼女への“可愛い”の演出でもあるし、ドレスを着た彼女も着る前の彼女も、私たちからはキラキラして見えてるよ、の気持ちでもあります。
フレーミングは、彼女の表情にぐっと寄ることも考えたのですが、このカットはあくまでわくわくやドキドキの雰囲気まで写したかったので、彼女の感情として伝わりやすいように頭の後ろ側の空間をあけることにしました。
そして最後に表情です。
私が彼女に下を見るように指示を出しているので、私が撮りたいイメージをなんとなく察してくれたであろうサキちゃんが、下から笑わせすぎないように、くすぐるかくすぐらないかのところで焦らし始めてくれました(笑)
焦らされそわそわした彼女が、少し広角があがって、ファインダーから覗いた彼女の表情が「少し照れながら頷いた時」とイメージが重なった瞬間、シャッターを切りました。
ドレスを着ることを考えて心が踊った瞬間を、
そんな彼女を見て私の心が踊った瞬間を、
残せていたら嬉しいし、このカットじゃなくても、彼女が「今年もドレス着て良かったー!」と喜んでくれる1枚があったら良いな。
ちなみにもちろん、私はこの次のカットのすごく楽しそうな笑顔も、途中途中で見せてくれたお茶目な表情も、75カット目のthe女の子な可愛い笑顔も大好きです。
ドレス着てお写真撮るのを楽しみにしてくれててありがとう。
また遊びに来てね。
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