Photogenic
横浜青葉店
選択。
投稿日:2019/12/31
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Photo by Kaori Kobayashi
Cordi by Kaori Sasaki
in YokohamaAoba
写真を撮るようになり、一番に変わったことは人との向き合い方でした。
人を撮るためには、相手をしっかり見ないといけない。
相手にも、自分を見てもらわないといけない。
そのための方法をたくさん模索しながら、ここまできて、
今でも課題はたくさんありますが、
人と向き合い自分が表現したものが、
こうして形として相手の中に残ることは、
とてつもなく自分にとってうれしいことだと感じています。
技術的な側面からも色々な表現方法を学び、
それを実践しては、それがどんなイメージに当てはまるのかを考え、
相手を見る目と考えとその表現をリンクさせ、
目の前の人のための表現を探していきます。
今回、写真主題としてあがったものはポージング、でした。
感情を表すポージング。
光やその他もろもろすべてが合わさって、
相手の何を表現したくて、そのためのシチュエーションとどのように声をかけて動かし誘導していくのか。
そして、声掛けからのその動きの中でも、
始点→中間→終点をどのように狙っていくのかを考えました。
動き始め、動きが自然になった瞬間、そのなかでポーズに行き着く終点。
そのどの部分を選択してシャッターを切るのかは、撮影者の意図次第です。
私はまず相手と向き合い、その子が一番表れる瞬間を探そう、と思い、
課題が出た後は、いつもと違う声掛けや、仕草の誘導を試みたり、無茶ブリをしてみたり。
時には私自身よく分からない声掛けで周囲を戸惑わせたり(笑)していました。
青葉店では、自分が参考にしたい写真をみんなに共有し、
どんなイメージでどんなポーズで、どんな瞬間を狙いたいのか、話し合いをしたり、実践練習を行いました。
色々なヒントを得て試行錯誤している中で、彼女と出会いました。
彼女は、思いっきり笑うとくしゃっとした笑顔になるかわいくて無邪気な女の子でした。
ママさんと一緒の撮影から初めて、じゃれ合ってもらう中でその無邪気な笑顔を見ながら、
彼女の印象は“思い切りの笑顔がとびきりかわいい女の子!”になりました。
その瞬間、私の頭の中のイメージが
“元気!”や“躍動感!”というワードでいっぱいになっていきました。
1人の撮影では、たくさん動いてもらおう!ジャンプとかしてもらおうかなー!なんて思いながら、
ママとの撮影を終え、着替えてもらうと、そこにはシックなブラックコーデに身を包んだ彼女がいました。
結んでいた髪の毛を下して、なんだか大人っぽい印象に。
コーディネートでここまで印象が変わるのか・・・!と思いつつも、
まだ私の頭の中では元気な彼女の印象でいっぱいだったので、
まずは色々小物なども使いながらいっぱい動いてもらいました。
表情がコロコロ変わる彼女がとても可愛くて、
私たちの声掛けに一生懸命、そして楽しそうに応じてくれる姿がかわいくて、色々動いてもらいました。
椅子に座ってもらい、本を持ってもらったり、
片足で立ってそのままジャンプしてもらったり、寝っころがってもらったり・・・
その撮影の流れの中で、
ママとの撮影では見せなかった“ちょっと写真を意識している”表情が私は少し気になりました。
写真、好きなの?というと、また嬉しそうにくしゃっと笑います。
こうしてみて、とポーズをお願いするその動きの“はじめ”。
彼女はキメ顔を披露し、その後動かしていく中でまた表情が変わっていきます。
その瞬間に、元気なイメージはまた違うドレスの時などにして、
このかっこいい雰囲気の衣装では“写真を意識して少しなりきって見せている彼女”を捉えていけたらと思いました。
なので、途中からは躍動感ではなく、THEポーズをつけつつ、声をかけていきました。
上着を脱いでもらい、おろしてみて~と言うと、
かおちゃんが尽かさず髪の毛を片方にまとめてくれて、
彼女もただ上着を下すだけではなく、重心をしっかり傾けてくれました。
まずはその上着を見てもらったあと、ねえねえ、と声をかけてカメラを見てもらいます。
その瞬間、ポーズは変わらずとも肩の力が抜け、でも撮影を意識している彼女は顔を少しだけあげ、私を見てくれました。
ここからもっと足や手を動かしてもらえば、また無邪気な笑顔も出ることを知っているうえで、この瞬間、シャッターを切ります。
ポーズを意識して、カメラを意識して、それが楽しいということが隠しきれていない。
このコーディを着て、まず1シーン目に撮影する彼女の表現は、そんな一枚になればと思いました。
ポーズを誘導しながら、その動きの始点、中間、終点。
そのなかの、どこを、何をイメージして選択してシャッターを切るのか。
改めて意識しながら、
シャッターをきる瞬間を自分の中で決めすぎずに、固まりすぎないように。
相手を表現する幅をもっともっと広げていくことが出来たらと思います。
それは自分の課題でもありますが、
自分がもっともっと楽しんで相手と向き合うためにも必要なことであると思います。
来年も、撮影や写真を通して、たくさんの人に喜んでもらえるように。
頑張りたいと思います。
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