Photogenic
横浜青葉店
可愛かったな、楽しかったな、愛されてるな
投稿日:2019/12/2
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Photo by Natsuko Takagawa
Coordi by Kaori Sasaki
大人になった今でも、自分が7歳の頃の七五三をよく覚えています。
7歳、、、ではなく、8歳で写真を撮った七五三。
「ごめん、お母さんすっかり忘れてて、去年撮ってなかったの!;;
だから、撮りに行こう?;;」
と、母に言われ、急遽 当時住んでたマンションの一階に入っていた着物屋さん兼スタジオに行きました。
大人になった今 思い返せば、母が泣きつくような勢いだったこと、母自身が私の写真を撮りたいと思っていてくれていたこと、その愛情に気づけます。
ですが、当時7歳の私は「母に、娘(私)のとても大事であろうイベントを忘れられていた」ことがとてもショックで、でも自分がショックを受けていることにも気づけず、「もう!何で忘れるの!」と、ただ泣きそうになりながらプリプリ怒っていました。
それに加え、当時私は身長が高く、クラスの中でも後ろの方でした。
そのため、着物も少し小さい物が多く、お店の人に「あなた大きいからあまり選べないね」と言われたことも、超!昔ながらの七五三で、日本髪で白っぽい肌に真っ赤な口紅、という姿にもショックで、それはそれはふくれっ面でした。
でも、一番ショックだったのは、出来上がった写真に写る自分の顔がめちゃくちゃふくれっ面だったこと。笑
その顔しかしてなかったから、当たり前なのですが。笑
ぜんぜん可愛くなくて、恥ずかしくて、苦い記憶のまま時は過ぎたのでした。。。笑
だからかもしれません。
女の子は特に可愛く撮ってあげたい、と強く思っています。
そのままで可愛いのはもちろんだとしても、さらにその可愛さを増幅させて、その子自身が客観的に写真を見て「可愛い」「きれい」と思って喜んでくれたらいいなと思うのです。
そして、七五三楽しかったな、と思い出したときに笑顔になってほしいのです。
写真の彼女は、三姉妹の真ん中の女の子で、3人とも人懐っこくおしゃべりもしてくれて元気で可愛い女の子でした。
また、ファントミラージュが大好きで、着物のときにファントミラージュのダイヤと同じ髪型にしたいと、決めてきてくれていました。
可愛いと憧れる存在があって、その子と同じ髪型になれることが嬉しくて、その姿で写真が撮れることが嬉しくて。そんな風にこの時間を楽しみにしてくれている彼女に、本当に楽しかったと思ってもらえるように、全力で応えたいと思いました。
私達とおしゃべりをしながら、にひっと可愛く笑ってくれる子だったので、その笑顔はあとにとっておいて、最初は静かな雰囲気から始めようと決めました。
これから楽しくはじまる撮影の表紙の1ページ目みたいに、これからどんな可愛い姿が写るんだろうと期待してもらえるように、モニターになった時ワクワクしながらこの先の74枚を見てもらえるように。
着物もファントミのダイヤカラーである赤を選んだ彼女。
その色鮮やかな着物と、帯もしっかり見えるように右側にあるライトも付けて、光が当たるようにします。
お気に入りの髪型と、着物に合わせた髪飾り、彼女が嬉しいすべての要素が写るようにして、彼女の「女の子らしい可愛さ」が引き立つように、指先を伸ばす繊細なイメージのポージングをお願いしました。
そして期待感と緊張感からくる少しのドキドキも写真に残るように、目線は伏し目がちにしてもらい、その表情もしっかり写るように光を当てました。
このカットのあとはお喋りをしながら撮影を進め、彼女のにひっとした笑顔もおさめ、最後のシーンでは姉妹3人で転がりながら笑ったりもしました。
後日、ママさんからのゲストストーリーで「かおちゃん、なっちゃんといっぱいお話しながら写真を撮ってもらったことが1番楽しかったと話してくれました!」と言うメッセージを頂けた時、可愛くなることも、撮影自体も、彼女は楽しんでくれたんだな、と嬉しくなりました。
彼女がこの日の写真をいつ見ても、「この日は楽しかったな」と笑顔になってくれたらいいな。
そして大人になって彼女が見返したときには、スタジオに足を運ぼうと決めてくださったママさんパパさんの愛情も、改めて伝わったらいいなと思うのです。
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