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横浜青葉店
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振り返る

投稿日:2019/9/29

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Photo by Kaori Kobayashi
Cordi by Misaki Nakagawa
In Yokohama aoba

 

「写真分析」って何だろうー?

自分が目の前のひとに対してどのように思い、考え、
どんな準備をして、技術を用いて、表現をしたのか。

根拠を持って文章で説明ができて、伝えることができるもの。
 

そして、伝えるだけではなく、自身の確認作業でもあると思っています。

 

撮影に入る前に、頭の中で今日の撮影はどこでどんなふうに撮影しようか、考えます。

前の撮影データがある場合は、前はどこでどんな風に撮影したのか?
今回はどこでどうやって撮影したら変化をつけることができるか?

イメージを膨らませながら、お出迎えをして、「今」のあなたと向き合います。
そして色々な情報を貰いながら、目の前のあなたに合わせて、撮影をすすめていきます。

 

毎日同じ場所で撮影をしながら、
ある程度この場所ではこのように撮る、このイメージ、など少しずつイメージにも固定概念が生まれていきます。

それを崩す方法は、色々あります。
イメージを収集したり。誰かに意見を貰ったり、写真の話をしたり。

いつもと違う条件を選択して撮影してみたり。
練習をしたり。違う環境下で撮影してみたり。

 

そして、そのなかのひとつに写真分析があると思っています。

今までの過去の写真分析、写真についての文章を読んでみると、
その時々で様々な思いを綴り、
それによって答えを見つけては課題を設けてまた一歩進み、確認して、
また新たな課題を設けて技術について振り返ったり、
それがなぜ必要なのか、写真を撮る意味を振り返ったり、
写真を残すという事が何であるかを考えたり。

 

それは自分のひとと向き合う姿勢、写真と向き合う姿勢の形で。

とても大切なものだと思います。

 

しかしながら、何年も続けているとふと文章を書く手が止まります。

 

定義が自分の中には、ある、と、思う。
いつも大事にしている事は、変わらない。

 

でも、何かまだ、抜け出せないものが、ある。

 

それは、長年向き合ってきたからこそなのか、
それとも「当たり前」になって考えているようで、そこにちゃんと意識が向いていないのか。

 

写真を撮る時はいつも全力です。
でもきっとまだ、自分で一歩踏み出せていない何かがある・・・

そんな気持ちで最近はいっぱいになります。

 

でもいきなり何か劇的に変化を付ける事は出来ません。

 

まずはこの気持ちを綴る事、出す事、確認する事。

そして、今自分に何が必要かを考えます。

 

 

私の中で写真は、自分がひとの為に何かできる、残すことができるものです。

それを、自分の視点で見えた世界や想いや伝えたいものを、表現したい。それが軸にあります。

 

再認識したら、一歩踏み出す方法を考えます。

表現したいものの「イメージ」をもっと範囲を広げるために情報を収集する事。
そのための技術を確認、習得する事。

その方法は、「いままで課題としてきたこと」のひとつひとつがヒントで。

 

振り返りながら、もう一度「一歩」踏み出す気持ちを強く持ちたいと思います。

 

 

ということで。

 

戻りに戻り、

振りかえり・・・

 

いつしか私がまだカメラの練習をしていた頃。


名古屋店時代に、「街中の一灯をメインとして撮影して一駅歩いてみよう」という課題をやったことがありました。

名古屋の東山公園駅から本山の駅までの道のりを歩きながら、
街頭、マンションやお店の光、なんでもいいのですが光をみつけて、それをどのように写すのか探る。

 

もう6.7年前になるのですが、
失敗を恐れずなんでも試してみて、ああでもない、こうでもないと仲間たちと楽しんでいたことをふと思い出します。

 

その練習をしていたころ、
私ははじめてフォトジェニックに写真を出しました。

 

街中一灯で練習してた頃の写真↓※名古屋店駐車場

 

この頃はまだ写真分析と言う文章を書く文化はなく、良いと思った写真をブログにあげてました。

その頃出したフォトジェニックも「いいじゃん!」って言われて嬉しくて出したのですが(笑)

ただ、まだ自分の写真について模索していたころなので、
何故そう撮ったのか、先輩に沢山質問されても、
なんでか?なんて、
何も説明できなかったのが悔しかったのを今でも覚えてます。

今思えば、練習して感覚的に良いと思えた答えが頭の中に残って、
写真の表現としては全然違うものでも「意識した」方向がそのまま撮影に作用したのだと感じます。

偶然でも、まぐれでも。

課題に取り組む成果が実際の写真の結果につながったのではないかと。

 

 

純粋に、何が良いのか理論的には話せなくとも。自分の中のそれは一歩でした。

 

 

そんなこともあったな、と色々振り返り。

これまで教えて来てもらったことも振り返り。

今の課題も「光」であることもあり・・・・

 

もう一度、目の前のひとと向き合うと同時に、自分の技術の部分ともむきあってみようと思いました。

 

 

 

前置きが滅茶苦茶長くなりましたが。

 

彼はとっても恥ずかしがり屋さんで、写真もそんなに好きではなくて、
自分が主役であるということに「ええ・・・」と若干抵抗を感じている様でした。

何を問いかけても、話をしてくれなくて(笑)

でも前に妹ちゃんの撮影で来た時から、彼がとても妹想いで優しくて真面目な少年であることも知っていたので。

うんうん、大丈夫よ~と。ゆるやかに撮影がはじまっていきました。

あの手この手でさきちゃんが、彼にアプローチをかけますが。動じず。(笑)

でもお願いした事に対してはとてもまじめに答えてくれて、ずっとにこにこ。

困ったように、照れたように、でも緊張で話せない。けどとにかく、にこにこと穏やかに対応してくれていました。

 

彼の優しく、真面目な部分を、前に会ったときよりも強く感じつつ。

 

その真面目で硬いけど、笑顔で対応してくれる「彼らしさ」をいい感じに表現できないかなあ~と思いました。

 

そしてあたまによぎるのが「一灯」でかっこよく。

場所は壁の質感がでるこの場所。ライトはオレンジライトを使い、彩度を落として撮影します。
この方法は、青葉で数年前にムーさんこと高橋さんに教わった方法です。

ジャケットや壁の硬い質感が出るようにちょっとコントラストも強めに。

モノクロでも良いかなと思いましたが、
常に困ったように微笑む彼の雰囲気、表情はそのまま写したかったので、
オレンジ+彩度さげる=セピアで優しくも大人っぽい雰囲気

を完成させました。

 

力が入っている感じも、ぎこちないポーズも、でも、少し笑っている表情も。

何もかもが今の彼で。

それをどのように残すのかを考え、残すのが私の使命。

 

ここからまた、一歩ずつ。私はもう一度自分の中身を整理して。

でも整理ばっかりしてても何も出ないから、出しつつ。動きつつ。

進んで行こうと思います。

 

 

がんばります!!

 

 

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