Photogenic
横浜青葉店
横顔
投稿日:2019/9/20
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Photo by Natsuko Takagawa
Coordi by Kaori Sasaki
私は、横顔の写真が好きです。
ずっと好きで、普段からたくさん撮っていると思います。
私はたぶん、どこか隙のある雰囲気が好きなのです。
撮られているはずの相手が、一瞬、「撮られていること」以外に意識がいった、その瞬間。
その瞬間の、横顔を写すことで、より撮影者の気配を隠せると思うのです。
この撮影のこのシーンでは、撮影者の気配を消したい理由がありました。
彼女は、私がひとつ前にあげた「伝わるように」と同じ子です。
天真爛漫な妹がいる、落ち着いた雰囲気のクールなお姉ちゃん。
でも、「お姉ちゃん」ではなく、一人の女の子として見たとき、
目の前にいたのはドレスやヘアメイクに心躍らせる可愛い女の子でした。
でも、彼女自身、照れもあり、そんな「可愛い自分」を認めきれずにいるように見えました。
自分のことを100%客観視することは出来ないため、誰だってそうかもしれません。
だからこそ、客観視できるように。
「私の目からはこう見えてるよ」と伝わる写真を撮ろうと決めました。
そのため、カメラを意識している彼女ではなく、なるべく「素のままの彼女」を残そうと、少し離れた所から望遠を構え、横顔を狙います。
彼女は横顔のシルエットが綺麗でした。
そして、その横顔と同じくらい、黒目がちな瞳が魅力的でした。
そのため、横顔にあたる光と同じくらい、黒目の位置も細かく見ました。
キャッチライトが入り、鼻筋にも、下まぶたにも、唇にも光が当たり、
彼女の目からふっと力の抜けた、瞬間。
外から、私から見た、自然にしていて可愛い、魅力的なあなた。
そんな想いも少しでも、あなたに伝わりますように。
「自分がどんな風に写っているのか、見せてもらいなよ!」というかおちゃんの一言で、この写真を彼女にカメラのモニターで見せると、
「わぁ…!」と小さくつぶやいた彼女。
少しでも、伝わったかな?
彼女本人に、「私から見た彼女」を受け取ってもらえたように感じて、とてもうれしかったです。
今回、写真は、目の前の事実を伝えるのと同時に、想いを伝えるコミュニケーションの手段でもあるんだと、改めて思えました。
自分が何を大事に思い、何を伝えたいのか、改めて考えながら、日々目の前の子とご家族と向き合って、写真を撮っていきたいと思います。
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