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立体感とストーリー

投稿日:2019/8/20

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Photo by Natsuko Takagawa
Coordi by Hikari Kouno


引き写真を撮るときに、いつも思い浮かべることがあります。
それは、立体感があるかということと、ストーリーを感じるかということです。
立体感はどんな写真の時も心がけていることではありますが、インテリアを引きで撮ろうとすると、ついつい平面的になってしまいがちなので、注意するようにしています。
ストーリーに関しては、以前「ストーリーのある引き写真」というテーマで写真分析を書いて以来、ずっと私の課題のひとつとして考えていたことでした。
ストーリーを感じられる1枚というのは、必ずその1枚の中で統一感があります。写っている構成要素すべてに写っている理由があり、そこから生まれる統一感は、調和という言葉にも言いかえられます。

これらの観点で、今回の写真を分析してみたいと思います。


まずは、立体感。
インテリアを正面からとらえて、平行な直線だけになると平面的な印象になりやすいと思ったため、インテリアのパースがわかるように窓枠まで画角内に入れることを選択しました。
また、前ボケや手前の窓も入れることで、光の層での立体感も意識しました。

次はストーリーです。
コーディネートは、ドレスの上にカジュアルジャケット、ブラウンのハットという、少しボーイッシュな印象でした。
そこにPちゃんが大きな鞄を合わせてくれ、何だか旅をしそうな印象を受けたので、イメージは「旅への出発シーン」にしました。

左端に手前のインテリアの柱、緑を入れることで自然の中のイメージを強めます。また、空いている右側に緑や白い前ボケを入れることで緑だけでなく、朝もやのような爽やかな印象が作られ、少し非現実を演出してくれます。
また前ボケが広い範囲にかかることで、後ろの少し暗くなっている部分や、反対に手前の窓が光でとんでしまっている部分を、目立たなくしてくれます。
そうすることで、全体の統一感が生まれているように感じます。

そして最後に被写体の表情です。
彼女は、少しいたずらっぽく笑う明るい女の子でした。
Pちゃんの「鞄の中には何が入ってるかな〜?」の声かけのあとに、窓の外を見るように指示しました。なんだか期待しているような、ワクワクした表情。
それは、これから旅に出る女の子のようにも見えました。
彼女の表情もあってはじめて、被写体とインテリアの調和となるのだと感じました。


まだまだ、改善できる箇所はたくさんあります。
ひとつひとつ丁寧に向き合って、目の前の子の魅力をきちんと写していけるようになりたいです。

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それは、出会う全ての人が生きている証を確認できる場所になること。
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