今回はお兄ちゃんと一緒なら写真を撮るのも頑張れる5歳の男の子が主役の1枚。

 

みなさんは「人見知り」はしますか？

私は大人になった今でも人見知りをします。やっぱり初めて会う人ってドキドキするし、なんか少し恥ずかしい。。(笑)

 

声をかけられてもベロを出したり、パパママの後ろに隠れちゃったり、俯いちゃったり…

人見知る子たちの中でも個性があって、やはりその瞬間さえ残すことも私たちの全うする仕事であったりする。

（私の場合は顔が赤くなるのでわかりやすいです^^?）

 

そんな今回お会いした主役くんは、人見知りもあって「着物着たくない」宣言をされていました。

 

そうだよね、初めましての人だし、着物っていうのもなんだかよくわからないし、不安だよね。

ママパパさんとご相談して、アシスタントとも共有しあって、キーマンであるお兄ちゃんに協力してもらい、

兄弟撮影からエンジンをかけていく作戦は成功！！

(ママパパにぃにありがとう！)

 

しかし、お着物のお支度では前半遊んだ体力と苦しさや疲れが出てしまい、

全HPを使い切った彼は最後和室の撮影ギリギリで畳に静かに身を委ねるのでした。。。

 

 

この1枚を切るコンマ数秒、私の中の着物の概念が崩れた瞬間が訪れました。

いつもどおりの私であれば「もうちょっとだからね！最後だけ頑張って立ってみようか！」と、

最後のポーズ一押しとして声をかけていたに違いない。

 

でも、ちょっと待って。

85カットある写真の中で、たくさんキラキラした笑顔の写真もあってもいいけど、せっかく85カットなんだから。

今しかない5歳の瞬間1枚あってもいいんじゃない？

着物という概念捨ててもいいんじゃない？

 

彼と視界の世界が同じになるように一緒にうつ伏せになり、かつ和室と分かるように上部は障子の空間を確保。

アシスタントと目が合って「今を撮って」と。同じ考えだったことを感じ取り、彼に声をかけました。

 

 

「　　大丈夫！そのままで大丈夫だよ。　」

 

Photo　：　Uma　　coordinate 　：　King