Photogenic
豊川店
エレガントか、否か
投稿日:2025/6/12     更新日:2025/6/12
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photographer:Umino
coordinator:Miu
styling&written by : mari
一見してナチュラルライトだけの一枚に見えますが、
これは人工光を計画的に取り入れた、すっきりとした透明感のある一枚です。
撮影者ではなく、coordinatorでもなく、stylingを担当した私がこの写真を解説します。
撮影者の意図と大きく違った場合はご容赦ください。
一枚の写真を構成するものの中に、
photographerの皆さんは光を意識し、構図を整理し、そして表現したい世界を汲み取って
そしてシャッターを押します。
もっともっとたくさんのことも考えています。
この一枚が85カットのうちのどんな役割を占めるのだろうか、バランスは、表情は・・・
時に冗談を交えながら、時に真剣な表情で、瞬間瞬間をすごい集中力で捉えているのを知っています。
それは私がcoordinatorだからです。
photographerの世界観を瞬時に汲み取って今何をして欲しいのか、何をして欲しくないのか
親御さんは、被写体は、何に向かいどんな声掛けが必要か。
空調は寒くないか、次のアクションは何を用意するか、とにかく数多く私たちcoordinatorはphotographerの呼吸を感じています。
だからライフスタジオの撮影は、どんなテーマパークより楽しく、瞬間的にすぎる「遊びの空間」でありながらも
「美しい写真を残す」ことを同時に叶えているのです。
美しい光、それを着物で表現したいという話をphotographerとしていて、
そのタイミングを狙っていました。
そしてその瞬間が急に訪れました。
photographerにスイッチがあるとしたら、ぱちっとそのスイッチが入った音が聞こえたのです。
着物を崩して撮影する場合に、どこまで崩していいか、とphotographerに聞かれました。
私は、美しいならそれは正解ではないかと、型が崩れない程度に流し、足元にピンヒールをセッティングしました。
ヒールを置いた瞬間には、photographerにその真意は伝える瞬間がないまま撮影が進行しました。
なぜ、ここにピンヒールを置いたのか
答えは私の中にしかない、そう感じたので、私は今回photographerに代わり解説をすることにしました。
この写真は斜め構図。そしてお草履を脱いで、型物も撮影し終わって、ヘアは抜け感のあるチュールを纏いました。
足元は、可愛い足袋が見えています。
本当なら、足袋が、足首が、見えるのです。
そうすると、和洋のバランスがエレガントじゃないない、瞬間的に私はそう感じたのです。
写真の解説的には、重さの分割とか、
光の透過とか、色のバランスとかさまざまな要素がありますが
私は、stylingをするとき、この要素がエレガントかそうではないかを重要視します。
着物撮影は、人生の中でそうしょっちゅうある出来事ではないはずです。
この撮影のために、髪を伸ばし続けてきた彼女の気持ちを汲み取りたく、ダウンスタイルを提案しました。
選んでくれたお着物に合わせて真っ白なリボンを選びました。
最後の仕上げ、それが美しい光を追い求めたphotographerとcoordinatorの撮影に、ピンヒールを置いたstyling担当の私のエッセンスです。
写真は、さまざまな要素が絡み合い美しい一枚を作り上げます。
その要素の中に、一足の少女の憧れを添える気持ちとそれを最高に表現してくれたphotographer、coordinatorに拍手を送ります。
エレガント:elegant
優雅。すっきりとして上品なこと。
Oxford languagesの定義より
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