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旅に出よう。
投稿日:2017/9/8
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Photo & Witten by Kotaro Yatsu
「ただ、一瞬を際だたせるべきだ。その過程で何からそれを際立たせたかを隠すことなく。
行動せよ。あるものから次のものへと進み、獲得してきた何かを揺り起こすやり方で。
そうすれば、過去から来て未来に収歛する。
他にも多くの異なった今があるような、様々な位相の今を見る人に経験させる。
物事の流れや仕事の方向性を示せるだろう。
彼はあなたの劇場に座っているのではなく、この世界に座っているのだ。」
ベルトルト・ブレヒト
寫眞は、どこまで行っても寫眞であって、
演出することもなく、真似することもなく、寫眞自体が解釈することもない。
寫眞のそれ自体に意味はなく、そこに真実や重要性を求めようとするほど遠ざかり、
寫眞は説明をされた時に初めて意味を持つことができるます。
25歳のとき、初めてフランスの地を踏みました。
ごめんなさいと、ありがとうという単語だけを覚えて、それ以外は行けばなんとかなるだろうと、
今思えばよくそんなんで行ったなと思う。
カバンは大きめな革のバックに、地球の歩き方と、ジーパン1つにパンツ3枚。Tシャツを適当に詰めて、残りは溢れんばかりのフィルムでバックをパンパンにした。
飛行機の中で、宿泊先を決めてないことにビクビクして、当時バイト先のバックパッカーの先輩に教えてもらって持ってきた「地球の歩き方」に書いてある宿屋を、適当に入国カードに記入したことを今でもはっきりと覚えています。
空港に降り立った私は、まずは落ち着いて電車に乗ることにして、
見たこともない券売機で、教材でしか見たことのないフランス語だらけの世界の中で、片言のフランス語とフレーズを指差しながら必死に会話をしようとしました。
異国の地で、宿泊先も決めず、大した金も持たず、konicaのフィルムカメラを首にぶら下げて、足が棒になるまで歩いて。自分のボートフォリオを持って、パリ市内中のギャラリーを全部回りました。
今まで自分がやってきたことが、どのように肯定否定されるのかが知りたかったから。
お金がないから、ヴィッテル1.5Lと、レイズのポテトチップを1袋。これが僕の1日の食事。
今では考えられないけど、それがその時は普通だったし、それで十分でした。
途中、私を拾ってくれたシャイマというおばさんと出逢います。
そこで、aiさんや、shihomiさん、ogiさんとも出逢うことができました。
寫眞学校にも見学に行ったし、夜のエッフェル塔で初めて会う人とピクニックもしました。
オペラ座の前のバーで夜にビールを飲んだのが、最高の思い出です。
旅は、人を変える。
旅は、きっと自分をひとりの人間として認識させてくれる。
つまり、私たちの人生は、旅で溢れているってことなんだと思っています。
靴を履くという行為は、今から何か始まろうとしているという序章を意味しています。
寫眞の手前に広がるのは、彼女がその場所に座るまでに、旅の行き先を考えていた撮影スペースです。重ねたエッフェル塔と、広げたファッション誌、フィルムカメラ。奥に配置した自転車も、彼女の旅の始まりを予感させます。
また、窓から差し込む光が真っ直ぐに手前の本を照らし、被写体が作る淡い影を造形することで、単に白い空間をグラデーションで表現することができました。
ファインダーから覗いたその瞬間、前の文章の様に、あの当時の自分を彼女に投影してしまいました。
予感や予兆というものは、寫眞を観るときの印象を大きく変えるのです。
「ただ、一瞬を際だたせるべきだ。その過程で何からそれを際立たせたかを隠すことなく。
行動せよ。あるものから次のものへと進み、獲得してきた何かを揺り起こすやり方で。
そうすれば、過去から来て未来に収歛する。
他にも多くの異なった今があるような、様々な位相の今を見る人に経験させる。
物事の流れや仕事の方向性を示せるだろう。
彼はあなたの劇場に座っているのではなく、この世界に座っているのだ。」
ベルトルト・ブレヒト
寫眞は、どこまで行っても寫眞であって、
演出することもなく、真似することもなく、寫眞自体が解釈することもない。
寫眞のそれ自体に意味はなく、そこに真実や重要性を求めようとするほど遠ざかり、
寫眞は説明をされた時に初めて意味を持つことができるます。
25歳のとき、初めてフランスの地を踏みました。
ごめんなさいと、ありがとうという単語だけを覚えて、それ以外は行けばなんとかなるだろうと、
今思えばよくそんなんで行ったなと思う。
カバンは大きめな革のバックに、地球の歩き方と、ジーパン1つにパンツ3枚。Tシャツを適当に詰めて、残りは溢れんばかりのフィルムでバックをパンパンにした。
飛行機の中で、宿泊先を決めてないことにビクビクして、当時バイト先のバックパッカーの先輩に教えてもらって持ってきた「地球の歩き方」に書いてある宿屋を、適当に入国カードに記入したことを今でもはっきりと覚えています。
空港に降り立った私は、まずは落ち着いて電車に乗ることにして、
見たこともない券売機で、教材でしか見たことのないフランス語だらけの世界の中で、片言のフランス語とフレーズを指差しながら必死に会話をしようとしました。
異国の地で、宿泊先も決めず、大した金も持たず、konicaのフィルムカメラを首にぶら下げて、足が棒になるまで歩いて。自分のボートフォリオを持って、パリ市内中のギャラリーを全部回りました。
今まで自分がやってきたことが、どのように肯定否定されるのかが知りたかったから。
お金がないから、ヴィッテル1.5Lと、レイズのポテトチップを1袋。これが僕の1日の食事。
今では考えられないけど、それがその時は普通だったし、それで十分でした。
途中、私を拾ってくれたシャイマというおばさんと出逢います。
そこで、aiさんや、shihomiさん、ogiさんとも出逢うことができました。
寫眞学校にも見学に行ったし、夜のエッフェル塔で初めて会う人とピクニックもしました。
オペラ座の前のバーで夜にビールを飲んだのが、最高の思い出です。
旅は、人を変える。
旅は、きっと自分をひとりの人間として認識させてくれる。
つまり、私たちの人生は、旅で溢れているってことなんだと思っています。
靴を履くという行為は、今から何か始まろうとしているという序章を意味しています。
寫眞の手前に広がるのは、彼女がその場所に座るまでに、旅の行き先を考えていた撮影スペースです。重ねたエッフェル塔と、広げたファッション誌、フィルムカメラ。奥に配置した自転車も、彼女の旅の始まりを予感させます。
また、窓から差し込む光が真っ直ぐに手前の本を照らし、被写体が作る淡い影を造形することで、単に白い空間をグラデーションで表現することができました。
ファインダーから覗いたその瞬間、前の文章の様に、あの当時の自分を彼女に投影してしまいました。
予感や予兆というものは、寫眞を観るときの印象を大きく変えるのです。
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