20世紀最高の作品と呼ばれているほど有名なAlfred Eisenstaedtの写真です。

彼は1945年8月14日、日本の降参宣言を聞いて、通りに飛び出した人波の中で激烈にキスする男女を写真に収めました。

翌日ライフ誌の表紙に大きく掲載された後、世紀の名作という賛辞とともに一躍有名になりました。

時代の悲劇と希望の歓呼が一枚の写真でよく表現されました。

この写真を紹介する理由はその裏話がおもしろいためです。

この写真からは両者は恋人同士に見えませんか？あのように強烈にキスをしていると、大部分の人々は恋人同士だと思うでしょう。

しかしこの写真は演出写真ではないですが、恋人同士ではないといいます。

イディス セインという看護師はニューヨーク地下鉄から出て道路を渡っていました。ところが突然興奮した水兵一人が自分を捕まえると奇襲キスをしました。　

恥ずかしかった看護師はそのまま逃げていったそうです..

約30年がすぎて看護師が写真の主人公が自分だということを明らかにして,話題になったということです。

上でも述べた通り、この写真は演出したり偽りで作り上げた写真ではありません。

それでもこの作品が20世紀を代表する写真であるという事に対する論議はないと思います。そして写真の本質が変わったとも考えないでしょう。

写真の一枚で時代を表すことができるという事、写真を撮っている私にも多くの教訓をもたらせてくれます。