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新松戸店
雨の日2
投稿日:2011/10/19
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17年前の8月に自分が生活している東京のこの街とは全てが逆さまな土地に降り立った
気温は40度を超えて湿度はまるで見た通りのジャングルの様だった
空港を取り巻く鉄線のガードの外に自動小銃を持ったソルジャーが立っていて
機内から見えるヤシの木と田んぼらしき風景は映画のランボーを思い出させていた
歩いて空港内に入るとみかん箱の様な陳腐な台の上で鞄を開けられたのが印象的だった
ドアの向こうでは黒い肌にギョロギョロした目をこちらに向けて何やら話しかける
人だかりができていた。
外はまさに今までの常識が全く通用しないと感じさせる
独特の空気が流れていて、後で知る事になるガソリンの小売りが
粗末な棚の上に懐かしのファンタの1.5リッターの瓶の中でピンク色の液体を売っていた
この辺りではファンタをコップで売るのかと想い
偉いとこに来たとカンボディア行きを決定した事を悔やんだかもしれない
細かな感情の変化までは覚えてはいないけれど
カンボディアの世界遺産アンコールワットの保存プロジャクトに参加したのが
若干20歳のことだった
その日は、午後に初めてのスコールを体験してその後7度程カンボディアを訪れたが
その日の様な激しいスコールはこれが最初で最後だった
屋根から流れ落ちる雨は滝の様で
日中の暑さと疲れが全身で浴びる程のスコールの雨水でシャワーしながら
興奮しながら流れていった
雨の日はとても印象に残る日が多い
高校時代ラグビー部の試合で雨が降る日に自分達は負けた事が無い
試合の前の日は雨が降る事をいつも願っていた
雨が降ると状態が悪くいつも奇跡が生まれるからだった
雨がやんだ時の空気感はとても澄んでいて
心が開放されるから
雨を楽しむ人生もいいものだ
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