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新松戸店
フォトセラピー(感動創造)レポート1
投稿日:2011/10/16
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フォトセラピー(感動創造)
課題レポート
- 写真撮影前と撮影中の顧客との関係性 内山尚亮
写真館に来店されるお客様は何を望んでいるのか?その中でライフスタジオに来店されるお客様は何を私達に望んでいるのだろうか?この問いに対して私達は様々な方法と場面においてお客様の期待に応えなくてはならない。その際に私達はどのようにお客様を知る方法があるのか?
撮影前、撮影中でのお客様(顧客)との関係性を整理していきたい。
ライフスタジオに来店される方、もしくは写真館に来店される方に共通しているものは望んでいる『何か』の表現方法として『写真』を選択している事です。それ以外の何か?その何かをどうお客様から引き出すのか?私達は十人十色のお客様、または大多数を占める夫婦の関係性などを配慮しながら、ある意味ではお客様自身が知り得ない欲求を私達が真っ先に感知して撮影を進めていく事ができるのであれば其処に『感動』を生む事ができる可能性を見いだしたいものです。
写真館において、撮影前のコミュニケーションは表面的な面のもう一歩踏み込んだ部分に価値が存在すると考えられます。捉え方としては医師が患者を診療する際の『問診』にも近い感覚だと考えます。本意はどこが悪いのか?を判断する知識はありません。医師が症状を断片的に捉えその情報を経験と提案の反応によって処置に必要な事を判断するように。私達のお客様もそれに近いものがあります。写真館に予約をして来店したことを記念撮影や誕生日、結婚記念日、マタニティーだから残しておきたいと言う直接的な動機の撮影理由のように捉えているかもしれません。また逆に具体的な撮影のイメージを言葉で伝えてくださるお客様もいらっしゃいます。私達はお客様を信じています、しかしお客様自身が発する言葉じりだけを鵜呑みに撮影に入る事はとても安易な事です。本来お客様が望んでいるものに近づけるためにどのような会話、質問、提案をするべきか?私達は考えていかなくてはなりません。
昔、こんな失敗がありました。その家族は閉店間の時間を予約されて家族写真1枚を希望のお客様でしたがお母様が初め元気の無い方に映りましたが静かな方だと判断して撮影に望んだと記憶しています。お母様の笑顔の少なさが家族の笑顔に反比例するように弱くみえました。
お母さんにもう少し元気な笑顔を出していただけるように声をかける様な撮影で終了しましたが、後日お母様が末期の癌でお亡くなりになられた話、最後の記念に無理をして足を運んでくださった撮影である事をしりました。今から十年前以上の事です、私がアシスタント時代この記憶は私の中でその時は正解を導きだす事ができず、いま私の中の教訓として生きています。
もうひとつ、私がある県外の喫茶店に入ったときの事です。コーヒーを呑み終わった奥様らしい女性が私を確認するように見ながら近づいてこられ私に話しかけました。あなた10年前にこの近くの写真館で働いていた内山君じゃないですか?と、私が応えると携帯電話を鞄から出し私に待ち受け画面を見せてくれました。10年前私がアシスタント時代めずらしくロケーション撮影でカメラを持つ事を許された撮影でシャッターを切った女の子の写真でした。この写真が私の『宝物』この子も大学生になりましたと話してくれました。
私達はもっと1枚の写真にお客様の人生があると深く理解する必要があると私は感じています。
そんなエピソードが私達の手から離れた写真が時間というものを加えながら生まれていっているのでしょう。私達がお客様の想いを感じ、理解しながら撮影に入る『問診』こそ感動を生む為の初めの1歩だと確信します。
撮影の中ではどうでしょうか?撮影前に増して具体的に撮影状況がお客様の目にまたは撮影者とアシスタントの空気感がスタジオから伝わる状況下において私達はどんな事を感じ表現していくべきでしょうか?お客様から受ける固定観念をすべて捨てきり撮影に臨める日ばかりでは無いでしょうか?撮影の時間と言葉、相手の確信に近づくやり取りを通して、撮影者もお客様も変化していきます。お互いの信頼を確認するように心の距離を縮めることは重要な作業です。
限られた時間の中で私達ができる精一杯のこと、そんな撮影時のコミュニケーションは楽しい中にもお客様とシンクロさせるロジックがあるべきだと考えます。
笑わせ方1つにしても『笑顔』笑いを撮影したいからと結果を重視するだけであれば方法は無数です。下ねたなら万人が笑うかもしれない方法の1つかも知れません。私達は美しい写真を目指しストーリーを創造しなくてはならないはずです。そのストーリーにはパパ、ママの愛が必ず必要だと考えます。顧客との関係性つまりはパパママと子供達の間に存在する関係性を私達がどう表現するのか?その為のコミュニケーション、その結果が顧客との関係性を示すものだという事です。夫婦の関係、パパとママの関係、ママと子供、パパと子供、長男とママ、長女とパパその組み合わせの中にある特殊な想いを理解していけば私達と顧客の関係は半分は成立します。
些細なお客様のシグナルを見逃さないことも重要かもしれません。
撮影前から撮影中、撮影後の顧客との関係性をどう創りあげるのか?そしてその方法を知る為には、また現在考えている方法や考え方をシャアしていきながら一人一人のスタッフの個性がお客様の様々垣間見える組み合わせの関係性と融合した時に世界にひとつしか無いストーリーを生んでいく事ができるのではないでしょうか?なにげない会話や言葉にヒントや益々お客様が満足するスタジオになる可能性が見つけていけるのではないでしょうか?
まさに哲学なのかもしれません、なぜと深く思考することで1ステージ上の顧客との関係性を
創造したいですね。
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