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誰も私に、この道を行けとは言わなかった

投稿日:2026/7/24     更新日:2026/7/24

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自分だけの色を見つける、その途中で。

大人でも子どもでもない。

11歳という年齢は、不思議な時間です。

少しずつ自分の考えを持ち始め、少しずつ世界が広がっていく。

誰かの真似ではなく、「私はどうしたいんだろう」と、自分自身に問いかける瞬間が増えていきます。

この空間を彩るのは、くすみピンクとシャーベットブルー。

どちらも決して強い色ではありません。

お互いを引き立て合いながら、静かに調和する色です。

その中へ、紫、青、黄色、ピンク、オレンジの花々を、グラデーションになるように散りばめました。

どの花も主役になろうとはしていません。

それぞれが自分の色を持ちながら、隣の色とつながり、一つの景色をつくっています。

人もきっと同じです。

誰かと同じ色である必要はありません。

違うからこそ、美しい。

違うからこそ、お互いを引き立て合える。

そんなことを、この空間は静かに教えてくれているようでした。

その中心に立つ11歳の女の子。

視線はカメラの向こうへ。

何を見つめているのかは分かりません。

でも、その表情には、誰かに答えを求めるような迷いではなく、自分の中にある何かを見つめているような強さがありました。

まるで、

「誰も私に、この道を行けとは言わなかった。」

そんな言葉が聞こえてきそうな眼差し。

誰かに決められた未来ではなく、自分の意思で歩いていく。

その決意はまだ小さく、言葉にはなっていないかもしれません。

それでも、その瞳の奥には確かに宿っていました。

子どもの写真は、笑顔だけが正解ではありません。

ふと遠くを見つめる横顔も。

何かを考え込む静かな時間も。

その子の心が少しだけ大人へ近づいた証です。

私たちが残したいのは、「かわいい」だけで終わる写真ではありません。

その時代、その年齢、その瞬間にしか宿らない空気まで写し取ること。

数年後、この写真を見返した彼女が、「あの頃の私は、こんな顔をしていたんだ」と微笑んでくれたら、それだけで十分です。

人生には、誰かが用意した一本道なんてありません。

だからこそ、自分で選び、自分で迷い、自分だけの景色を見つけていく。

その旅の途中にある11歳という一瞬は、驚くほど繊細で、驚くほど美しい。

その輝きを、私たちは一枚の写真にそっと閉じ込めました。

 

 

Photo by Gomei 
Hair & Makeup by Saki
Written by Chiba

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それは、出会う全ての人が生きている証を確認できる場所になること。
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