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仙台東店
その先
投稿日:2026/7/24     更新日:2026/7/24
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「今」は、思い通りにならないから愛おしい。
「もう出たい。」
そんな気持ちが、その小さな仕草から伝わってきました。
お湯の中から身を乗り出し、先を見つめる一歳の女の子。
外で遊びたいのか。
それとも、大好きなママのところへ行きたいのか。
その理由は本人にしか分かりません。
でも、その「今やりたい」という素直な気持ちこそ、一歳という時期だけが持つ特別な魅力なのだと思います。
白を基調とした空間。
やわらかな曲線を描くアーチの扉。
ヨーロッパの小さな街にあるような、どこか物語を感じさせるデザイン。
そこへ、少し深みのあるアイボリーの花を添えることで、空間に静かな温もりが生まれます。
白だけでは表現できない奥行き。
花があることで、空間はより柔らかく、より優しく包み込んでくれるのです。
そして、その中心にあるミルクバス。
ふわりと広がる白いお湯は、まるでこの一瞬だけ時間がゆっくり流れているような、不思議な空気をつくり出します。
けれど、その静かな世界の中でも、一歳の子どもはじっとしてはくれません。
興味のあるものを見つければ手を伸ばし、気になるものがあればすぐに向かおうとする。
「写真を撮るため」に動くのではなく、「自分がしたいこと」のために動く。
その姿が、たまらなく愛おしいのです。
私たちは、完璧に座っている姿だけを残したいわけではありません。
バスタブから出ようとする瞬間も。
ママを探して振り向く表情も。
小さな手で縁をつかむ仕草も。
そのすべてが、その子だけの一年目の物語だからです。
写真は、理想の姿をつくるものではありません。
今しか見られない、その子らしい瞬間を未来へ届けるものです。
きっと数年後、この写真を見返したとき、ご家族は笑いながらこう話すでしょう。
「この頃、お風呂なんてすぐ出たがってたよね。」
そんな何気ない思い出こそ、時間が経つほどかけがえのない宝物になります。
だから私たちは、少しだけ予想外の瞬間も大切にしています。
思い通りにならない一瞬の中にこそ、その子らしさがあり、その家族だけのストーリーがある。
その愛おしい「今」を、写真という形で未来へ残していきたいと思っています。
Photo by Gomei
Written by Chiba
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