Staff Blog
大宮店
少しずつ。
投稿日:2025/9/7     更新日:2025/9/7
12 0

Life studio Omiya
Coordi coco
Photo&write zen
私が彼女と初めて出会ったのは、今から4年前。
まだ、入社して12日目だった。
まだ5歳の彼女は、自由奔放で何を話しても
大きく口を開けて大声で笑ってくれた。
あれから4年間。
5回目の撮影。
毎年撮影に入らせてもらい、どんどん大きくなっていく彼女を
なんだか親戚のおばちゃんみたいに
近所のおばちゃんみたいに。
「大きくなったねー!」「身長伸びたねー!」と
彼女の成長がとても嬉しかった。
カメラ越しから見る彼女の、
時折見せる仕草や表情が
「大きくなったね。」ではなく
「大人になったね。」に近いものになっていった。
まだまだ9歳。
まだまだ3年生。
それでも、5歳のあの頃の姿から見ていると
「大人」になっていっている気がした。
今日、また1年ぶりに会った彼女は、
毎年変わらない笑顔でお口全開で大声で笑う。
9歳になってもなお、素直に私たちの話すこと、
することを楽しんでくれて
とっても安心した。
「善ちゃん」と呼んでくれる数少ないお客様。
私の名前は、読みにくいし、覚えにくい。
それでも、彼女も、パパさんママさんも
「善ちゃん」と毎年呼んでくれる。
それがとっても嬉しかった。
家族写真から撮り始めて、いつも通りスタジオ中
もはや、スタジオの外にまで漏れるのではないかというくらい
大声で笑って盛り上がった。
ドレスに着替えて1番最初に向かったのは
このスタジオでこの時間1番綺麗に光が入る場所。
そこに立ってもらった彼女は
私が想像した以上に身長が高かった。
思い描いていたポージングとは似合わないくらい
すらっとしていて、
私は片方の足を前に出すように伝える。
23cmの少しヒールのついた靴。
私の足のサイズは22.5cm。
いつの間にか抜かれていた。。。
あぁ。ヒールなんて履くようになっちゃって。
とっても似合っちゃって…。
最初はただ足を見ていた彼女が、
少し首の角度を自ら調整した瞬間。
私は反射的にシャッターを押した。
その角度が美しい。と感じたから。
窓から入る光が、手前の扉に反射する。
それがとても綺麗な光のグラデーションになって
私はここがお気に入りだった。
でも、今日はそうじゃない。
もっと彼女を美しく、でもまだ幼さが残る柔らかさも加えたい。
そう思い、手前に玉ボケを作って入れた。
まだ9歳の彼女にとって、
ドレスを着て、ヒールのついた靴を履く。
それは夢のような時間で
キラキラ輝いて、特別な時間であってほしい。
そう思ったから。
それをドレスの1番最初のカットに入れたかった。
次はまた来年。
10歳になったら遊びに来てね。
次に会う時には身長も越されちゃってるかな。
また、たくさん楽しいお話しようね。
パパさんもママさんもみーーーーんな一緒に
またみんなで大きな口開けて
大声でスタジオ中に笑い声を響かせようね。
少しずつ。
少しずつ大人になっていってね。
急がなくていいからね。
また、来年。
またねっ!
善ちゃんより。
この記事をシェアする
サイト内投稿の検索
- トップ
- Staff Blog