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イメージが変わるとき
投稿日:2024/2/8     更新日:2024/2/8
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写真は意図せずともシャッターを押せば撮れてしまうものだ。しかしだからこそ写真は難しい。
いいなと思ってシャッターを押したつもりでも、その感動が写真になると半減してしまうのはよくあることだ。
目の前にあるその素晴らしい風景や被写体の姿を写真でうまく伝えるためにはどうしたら良いのだろうか。
色んな理由があるとは思うが、そのひとつとして「何をどう撮りたいか」があいまいなことが多いと感じる。
そんな時はあえて私は何に感動したのか、何を良いと感じたのかを言語化することにしている。
「夕焼け」に感動したのなら、夕焼けの何に感動したのかをもう一段掘り下げるイメージだ。
そうすることでより撮りたいものは具体的になり、それを撮るための方法もより具体的になる。
私は多くの場合、こう撮りたいというイメージを持たずに撮影に入る。
それは実際に被写体を目の前にしてみないと何もわからないし、どう撮るかも決まらないからだ。
だから撮りたい内容はその都度変わるし、撮影の中で変化していくものだと思っている。
薄暗い部屋のしっとりとした雰囲気の中で、さっきまで溌剌としていた彼の姿は違って見えた。
帽子を深くかぶってもらいポーズをとってもらう。
そして彼の特徴である片方の口角があがったタイミングでシャッターを切った。
少し挑戦的なまなざしが、いい意味でこれまでの彼への印象を変えてくれた瞬間だった。
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