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投稿日:2018/7/29
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着物を脱ぎ終わったあとの彼女たちは
ひと仕事終えたかのようにとてもリラックスしていた。
ぎゅっと閉じ込めていたため息交じりの息を吐いて、
気づけば色んなことをお喋りしたり、
ふと思いつめたように遠くを見つめてみたり。
そんな何でもないような時間が流れていた。
気の赴くままに自由におおらかに。
ただ西の日はそんな彼女たちをどこか少し大きく見せるようで、
ここから先には近づけないような、そんな気にさせる。
いつまでも同じままではいられないなんて、
そんなことちっとも気にしていないはずの彼女に、
だけどほんのちょっぴり魔法をかけて。
そして彼女たちから少し遠い場所でシャッターを切った。
ー
変わらないものなんてない。
刻一刻と全てのものが少しずつ変化している。
ここにいる彼女たちも日の光もそうだ。
なのにそれがずっと続くように思える。
当たり前に朝が来て昼が来て夜が来る。
写真は一瞬を記録するものだ。
だからファインダー越しの世界はまるで違う。
一瞬一瞬が変化の連続で全く違うものに感じる。
だからカメラを握ると世界の見え方が変わってしまう。
彼女たちも日の光もそうだ。
それはいつものようで全く違うもの。
無邪気な彼女がほんの一瞬見せた表情。
同じ時と場所を過ごしていても
同じ歩幅で歩いているわけじゃない。
自分という存在が揺らぐような
そんな不安定さを内に抱えながら、
青い春の日々はいつか遠く過ぎ去っていく。
Finder10 課題「感じる写真」
photo Ueda, coordinate Yu
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