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大宮店
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アイデンティティの喪失

投稿日:2017/12/3

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私の名前は、上田智国、うえだともくにと言います。
この年になっても実は自分の名前があんまり好きになれません。
奥さんにはどっかの武将のようだと適当なことを言われます。

そんな私の名前ですが、ちょっと前に悲しいことがありました。

友人から貰い受けたSuicaカードを無くしてしまい、
新しく作るためにみどりの窓口に行った時の話です。

カードを作るくらいたかだか5分もせずに終わるだろうと思っていましたが、
この日もみどりの窓口は大盛況で、なかなか私の順番が回ってきませんでした。

40分以上待ってやっと私の番になり、カード発行のために必要な事項を記入していきました。
特に難しいこともなく記入用紙を窓口のお姉さんに渡したのですが、どこか様子がおかしい。

ただ、自分もそんな変な事を書いたつもりは無かったので、気にしないでいると、
一度自分の名前を口頭確認されました。私は確かに「うえだともくにです。」と言った筈なのです。
そして窓口のお姉さんも「うえだともくに様ですね?」と、どこか怪訝そうではありましたが、
念を押して確認されました。

私としては初めて持つMy Suicaカードでしたので、内心ちょっとした喜びがあったのですが、
出来上がったカードを見てその気持ちは一瞬の内に冷めてしまいました。

「うえだ ともふに」

ん…、なんだこれは!?と思ったと同時に、ついさっきあった名前確認の真意を知りました…。
なんとも気の抜けるような弱々しい名前になってしまいました。。最悪です。
その後すぐに作り直してもらえば良かったのですが、あれだけ確認されてのコレなので、
作り直してくださいとは言い出せず…、今も、ともふにカードを使っています。

あの日の帰りは、自分の中で必死に「ともふに」を受け入れようとしていました。
コレも何かの縁?だと思ったり、あだ名を付けるなら「ふにふに」かな、とか…。
今思えばとんでもなく意味の無いことをしていたなと思います。

皆さんもカードを作る時は名前の記入にお気をつけ下さいね。
結局私は友人のカード、ニアミスカードと来て、
本当の意味での私のカードを手に出来ませんでしたので。。

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