LIFESTUDIO OMIYA

photo&write by Chisato Hamada, cordi by Shunpei Sasamoto

 

 

相手の心を動かすには

まず自分の心が動かなきゃ始まらない。

 

と、私はそう信じている。

 

 

じゃあ心が動くってなんだろうか？

 

 

私の場合、ひとつは「あなただからこそ」の写真がイメージできた時。

 

あなただからこそ撮りたいと思う写真。

 

それは出会ってすぐ写真の神様からのお告げのようにビビっとくる時もあれば

撮影中に見せる仕草や、表情、性格で湧いてくる時もある。

 

 

「らしさ」の表現とはまた違う。

「だからこそ」の写真。

 

 

限られた85カットの中で

今のあなた「らしさ」は存分に詰め込みたい。

 

 

その上で、

少し挑戦的な

 

でも「アナタだから撮れる」

 

そんな1枚を残せたら最高だと思っている。

 

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なぜこの写真を撮りたいと思ったのか。

 

実は着物を決める時からもう私の中で決めていた。

 

最初ナチュラルな水色の着物かかっこいい赤い着物にするか迷っていて、実際に彼に着物を当てて決めることになった。

赤の着物を彼に当てた瞬間、

「あ、これだ！これしかない！」とその場にいたみんながそう感じ、そう言っていた。

 

実際に彼が着たら彼のために準備していたのではというくらい本当に似合っていた。

 

 

そして髪をセットし着物を着た彼と向き合う。

 

無造作で艶感のある髪

キリッと意思の宿る瞳

 

「このイメージだ！」

 

あなただからこその一枚を作り出すため

私のイメージは膨らみ、動きだす。

 

 

メインは左からのサイド光。

サブ光は右上からのスポットライト。

ライトボックスだけでは表せない、髪の毛の質感や彼の左手の光の筋を出すためにあえて使った。

 

画角は彼の目よりも少し下めから。

刀を顔の前で少し開けてもらったのは、彼の魅力的な目の強さを撮りたかったから。

こちらを貫くような真っ直ぐな視線に合わせ、縦方向に抜かれる刀で直線的な強さを表している。

 

 

あなただからこそ

私の心は動き、イメージができた。

 

あなただからこそ

最高の一枚が出来上がった。

 

そして何より伝えたいのは

ここはまた一つあなたの魅力を発見する場所でもある。

ということ。