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大宮店
scrollable
眼差し。
投稿日:2020/12/18     更新日:2021/3/1
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LIFE STUDIO OMIYA
Photo&Write:hamada Coordi:Ueda
彼とは今年の1月に会っていて、私はその時もモノクロ写真を撮っていた。
前回は全身で今回はクローズアップ。
「なぜ彼をモノクロで撮りたくなるのか。」
そう自分に問いかけた時、「彼の顔の輪郭を際立たせたいから。」という答えが出た。
だが今回タイトルに「眼差し」とつけたことには理由がある。
それは彼のじっと見つめる瞳から、まだ反抗期もなく、とてもまっすぐに、純粋に、強く、たくましく、生きていると感じたからだ。
「目は口ほどに物を言う。」
と古人は言っていたが、それは本当だと思う。
この瞬間の瞳は彼そのものを物語っている。
この写真には色はいらない。
凛々しい眉毛、じっと見つめるくっきりした瞳、睫毛の影、きつく結ばれた口。
彼を構成する全てのものがこの場面でリンクし、それをより強調させるためには色が邪魔だった。
カラーだと服の色や背景の色、肌の色、様々な色が入り込む。
この様々な色が彼のよさを邪魔しているような気がしてモノクロを選んだのだ。
彼が立つ場所は左上にあるスポットライトの強い光が当たる位置。
左上から強い光が当たることによって右頬にレンブラントが生まれ、より明暗がはっきりとする。
そしてハットを被ることによって顔に斜めの影ができ、つばを持つことによって手に光が当たり、より立体感を持たせることができる。
来年はどんなモノクロを撮ろうか。
彼にまた会いたい。
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