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大宮店
note.2 環境を活かす光
投稿日:2023/3/5     更新日:2023/3/10
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私たちが普段当たり前に共にする”光”。
景色や物体が見えているのも光があるからこそで、
少し工夫するだけでいつもとは違った世界を見せてくれる魔法使いのようで。
彼らが遊びに来てくれたのは夕方。
日はだいぶ長くなってきたけれど、まだ日没はそこそこ早くて。
スタジオ内に自然光が行き届かなくなるからこそ
生まれる・作り出せるタイミングでもある。
この時は広い空間の中でこのブースだけ照明をつけていた。
それだけだと少し足りないから、用意されたのは移動式のライト。
少し上から照らすことで、彼のきめ細やかで綺麗な肌や表情がはっきりと伝わってくるものになる。
手前のインテリアにはそこまで光が回っていなくて、それがコントラストになって
かっこいい雰囲気がプラスされる。
彼を撮影した部屋は昼間は窓から彼がいた方まで光が入ってくる環境。
それが暗闇と化すこの時間。
奥にボックス型のライトを配置することで、その強い光はシンプルな壁を放射状に照らす。
そして壁面にある時計のオブジェも浮き上がらせ、アクセントとして働いてくれる。
彼に向けては先ほどの写真でも使ったライト。
彼の身長より少し高い位置から照らすことで、
ちょうど偶然ジャケットを触ってくれたその手元と表情を印象的にし、
お腹から足へは影が落ちコントラストになる。
衣装の金ボタンもなんとなくいい仕事をしている気がする。
彼女がいるブースもまた、昼は右から自然光が入ってくる環境。
でもこの時間なら。
背景はエジソンライトを点ける。
それそのものだけではなく壁にもほわほわと模様のように現れる。
彼女が少し前に来てくれることでその背景が少しぼけ、雰囲気を醸し出してくれる。
彼女へ向けてはやはり先ほどのライト。
彼女の身につけているドレスやヘアアクセサリーのキラキラした部分が輝いている。
そしてカメラマンの近くには次男くんの時に背後にあったボックスライト。
すこーしだけフレームに入れることでアクセントになる。
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光は知れば知るほど沼だなと最近何と無く感じ取っているが
その沼に自らハマりにいきたいと思う自分もいる。
1日の中で”この時間だから撮れるもの”をもっともっと知っていきたいし撮影していきたい。
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