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『家族写真を撮るということ』

投稿日:2024/6/21     更新日:2024/6/21

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『人生は要約できねぇんだよ。人ってのは、毎日毎日、必死に生きてるわけだ。
つまらない仕事をしたり、誰かと言い合いしたり。
そういう取るに足らない出来事の積み重ねで、
生活が、人生が、出来上がってる。だろ。
ただな、もしそいつの一生を要約するとしたら、
そういった日々の変わらない日常は省かれる。
結婚だとか離婚だとか、出産だとか転職だとか、
そういったトピックは残るにしても、日々の生活は削られる。
地味で、くだらないからだ。
でもって、「だれそれ氏はこれこれこういう人生を送った」
なんて要約される。
でもな、本当にそいつにとって大事なのは、
要約して消えた日々の出来事だよ。
それこそが人生ってわけだ。つまり』

『人生は要約できない』

『ザッツライト』

伊坂幸太郎 モダンタイムス(上)より引用


 

今月のテーマは『家族写真』

私自身、結婚してから毎年家族写真を残している。

実はセルフタイマーを駆使し近くの公園でチャレンジしたことがあるが、

子ども二人の表情は沈黙or目つぶり…

大人の表情は必死すぎて目が笑っていない…

あぁ、これは無理だ!と諦め、こどもが生まれてからも家族写真はスタジオで撮影をしている。

ではなぜ、家族写真を残すのか。

それは毎日のように変化するこどもの成長とともに、家族の成長を残したいからではないだろうか。


この写真は、始めの家族写真では気付くことが出来なかった

お子様の撮影を見守るパパとママの表情がとても優しく、私から撮りたいとご提案した家族写真である。
お子様の顔を見ながらコチョコチョしてください!と声をかけた。

あとはパパとママの表情がよくわかるように角度に注意しながら撮影しただけではあるが、

この家族らしさを表現した大好きな写真。

今この瞬間を”切り取る”なんて表現をよくするが、
この時は”閉じ込める”つもりでシャッターを押した。

 

『家族写真を撮るということ』

photo.OHAGI

coordi.Ao



小さいころから小説が好きで、とくに伊坂幸太郎さんが大好きでした。

その中でも、冒頭で引用したセリフはとくに印象に残った。

日々のできごとは長い人生の中で、小さなことの積み重ね。

たぶんきっと私の人生も一言でまとめてしまえるんだと思います。

私がたくさんの家族写真を撮ることも、
撮りに来てくれるお客様にとっても、

【 20XX年〇月〇日 家族で写真を撮った 】

なんて要約されてしまうのかもしれません。

『つまり』

『人生という本にしおりを挟むように、家族写真を撮りたい。』

『ザッツライト』

 

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美しさを表現し、思い出を記録する、楽しい遊びの空間

人生の写真館ライフスタジオという名前に込めた想い。
それは、出会う全ての人が生きている証を確認できる場所になること。
家族の絆とかけがえのない愛の形を実感できる場所として、
人を、人生を写しています。

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