Photograph:Ito ｜ Coordinate:Aoyama

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私は影がはっきりとした写真が好きだ。

明るいだけじゃない、太陽の光からできた影が好き。

同じ撮影場所でもその子達の年相応な表情を撮影したり、ふとしたお姉さん、お兄さんな表情を

撮影することもできるスペシャルアイテム、それが『光』なのだと思う。

 

私は撮影前、彼女に聞いた。

「どんな雰囲気で撮ってほしい？かわいく？お姉さんらしくがいい？」

「お姉さんっぽく！」

即答で返って来た言葉に了承し、私の中で撮影のイメージが作られた。

 

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名古屋西店のインテリアは色が強い個性的な場所が多くある。

そのインテリアの存在感を抑える為、被写体への視線を誘導する為に前ボケで画面右側にある椅子や絨毯の色味を柔らかく。

強い自然光が入り込む時間帯、大きな窓枠の印象的な影が落ちる。

天井から下がる花と彼女だけでは何かまだ物足りなく感じ、手元の一輪の花で画面に統一感を出した。

最初に、影の強い写真が好きと書いたがこの時のイメージは楚々と立っている女性。

強すぎる影はそのイメージとは離れてしまうため、前ボケでその影も柔らかい印象を作り

彼女が入り込んでくれた世界観を、私なりに表現した。この写真めっちゃ好き。

 

また彼女が大きくなって来店してくれた時には、私自身も撮影へ対する思いや技術が上がっている事だろう。

2人そろってレベルアップしてまた会う時まで、私の『好き』をとことん詰めていこうと思う。