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投稿日:2013/4/11

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彼女は小学生高学年だ。
カメラを向けると恥ずかしそうな顔をして、表情も固く、どのようにすればよいのだろうかという感じで、
レンズから目線をそらしたり、ぎこちない感じでポーズをとったりする。
しかし、それは撮影が始まって10分ぐらいだけだった。
親が気を遣って、彼女の視界から入らなくなると自分1人が撮影されることを楽しんでいた。
表情も体も気持ちもすべて柔らかくなっていった。
本当は「モデルみたいにかわいく撮影されたい」と素直に思い行動したいが、親が見ていてはなかなか自分の気持ちを見せるのが恥ずかしくて行動に移すことができない。といった感じ。

思春期というものなのだろうか。
内なる世界で、外見と中身、自分と他人、自由と束縛、夢と限界・・・さまざまな思いが激しく交錯し葛藤していた時期だったなと思い出す。
親から与えられたものにすがる「依存」から自分で考え行動しようとする「自立」へと少しづつ変化していく時期だった。
干渉、束縛、命令、教育、が嫌。決定権はすべて親にあり、大人が正しいというのが嫌。
自分の考えが間違えという否定をされているようで反発する時期。だと思う。
多様化する価値観の中で、子供は迷い、苦しみ、時には反発するだろう。
その中で子供は自由な自己決定をし、自らの価値観を作り上げていくのだと思う。

彼女はそのようなことで悩んでいるのかはわからない。
ただ私は、自分で何かを見つけ出すような写真にしたかった。


 

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