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新瞬間
投稿日:2013/4/11
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マタニティ撮影をする時に、よりよい写真にしようと被写体にポージングを要求する。
顔の角度、足の組み方、手の位置、目線をどこに向けるかなどを少しづつ少しづつ動かして、
もっとも被写体が美しく見える自然体のポージングを探し出し、シャッターを切る。
私はそれがマタニティ撮影だと思っていた。
シャッターを切った後に「OKです」と私が言うと、彼女はお腹にあててた手を動かして腰にあてて、「ふぅ」というような一息をつき、
アシスタントと遊んでいるわが子(兄)を見て微笑む母の瞬間がものすごく自然体で美しく感じた。
なんともいえない瞬間だった。
撮影者と被写体という関係がほぐれた瞬間。緊張の糸が切れた感覚だ。
私はトンボをつかまえる時のようにゆっくりとカメラを持ち上げ、無言でシャッターを切った。
今まで私が感じることができなかった「美しさ」を発見できたことがすごく嬉しかった。
と同時に今までなんで気付かなかったのだろうという悔しさもあった。
少し注意深くなることで気付けただろう。
瞬間は平等だ。逃さずにつかまえるそれだけだ。
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