Photogenic
水戸店
【.natural.】
投稿日:2019/11/20
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撮影中僕は一瞬を残すためにファインダーをのぞいてます。
ファインダーを通して被写体を見る。これを毎日行っています。
毎日、いろいろなお友達がきてくれて、ファインダーを通して僕に自分を表現してくれます。
この子は7歳での七五三でのご来店。
写真は着物の次のドレスでの撮影です。
すごいおしゃべりが大好きな彼女でした。
笑顔がよく似合い、ハキハキとしている。
撮影中も良く笑い、よく喋り、楽しんでくれている。
ファインダーを通してそれがすごく伝わってきました。
今の彼女を素敵に自然体に撮る、それが僕の使命であって、責任でもあります。
そのために、踊ってもらいます。
体を動かすというのは僕は心の解放だと思っていてその子らしさが出る動きです。
その場で一回転をお願いしても多種多様な一回転をしてくれます。
自然体な彼女を作り、それを素敵に撮る。
ドレスを回転でふんわり動かし、光を見て逆光を作る。
画面両端を前ボケではさみ額縁構図を作り、目線が被写体に誘導していくように。
画面整理と被写体の比率とインテリアのバランスを考え、画角を決める。
僕がしたのはそれくらいです。
個人的にこの写真がいいと思うのは彼女の楽しい、今の瞬間を残せたからだと思います。
あくまで彼女主体での写真、僕がモブで彼女が主人公。
だから誰がなんと言おうとこの写真が好き。
誰かがこう言っていました。
「記録より記憶。」
わかります。
「写真は記録。」
これもわかります。
そうです。写真は記録です。
しかしそれはその写真の物語に加わっていないから。
誰かの物語を外から見てるからそれは記録です。
この写真の物語に加わっている人は、その写真を見た瞬間、当時の趣味や好きなこと、出来事が一気に前頭葉に駆け巡りそれがその人だけの記憶となって出てきます。
これが写真のいいところでその写真の物語の一員だけがこの記憶を共有できる。
僕は彼女の物語の一員だからこそわかるものがある。
これから大きくなるにつれて、様々な悩みに直面すると思います。
大人になりたくないと思う瞬間ももしかしたら来ると思います。
でも大丈夫。大人は楽しいです。どんどん大切なものが増えていきますから。
たくさんの悩みがあると思いますが、僕がその人の物語の一員になった人には幸せになってほしいです。
それは彼女だけでなく、他のお客様、友人、同僚、先輩、後輩出会った人全てです。
誰かが何かを言おうと、僕は言います。
あなたが幸せでありますように。
photo by Nihei
coordinate by MAI
written by Nihei
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