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愛情

投稿日:2019/6/20

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こんにちは。はじめまして1歳の君。

今日は沢山遊ぼうね。

おやおや、ごめんね。

黒くて大きなカメラ持った人が来たら
そりゃあ、びっくりするよね。

お兄さんは少し離れた所からお写真撮るから
少しずつ仲良くなろうね。

 

一歳さんの撮影ではカメラを怖がってしまう事はよくあります。

初めての場所、初めて会う人などで情報量が多くなり固まってしまったり泣いてしまう子もよくいらっしゃいます。

この1枚を撮った時は、カメラを怖がる様子が見られたので私は普段より一歩引いた位置から隠れるように撮影し、少しずつ心の距離を近づけていきました。

一通り場所や人に慣れ一緒に遊んでくれるようになっても、ふとした瞬間にお母さんやお父さんが恋しくなり抱っこして貰いに行く、そんな瞬間が沢山見られました。

幼い頃ならではの可愛らしい様子です。

シーンも終盤。
コーディネーターともすっかり打ち解けて遊んでくれている。私もカメラ無しなら近くにいても大丈夫。そう確信し撮影をしていた時でした。
「そろそろカメラ持って近づいても大丈夫かな…?」
と、楽しそうに遊んでいる彼の元にそろりそろりと近づきました。

カメラに気づいた男の子は
「わーーん(涙)」
という声とともにママに抱っこを求めました。

私は「わー!ごめんよ〜!」と言いつつも
シャッターを切らねば!と
ごろごろと転がりながらお子様に動きを合わせてイメージを頭で練り、インテリアの一部を前ボケで使いお母さんを隠してシャッターを切りました。

こういったシチュエーションでの望遠レンズは前ボケがとても綺麗にふんわりしてくれるので大好きです。

その間3〜5秒の瞬間的な出来事でした。
シャッターを切った後にモニターを確認するとイメージ通り、いや被写体の彼のお陰でイメージ以上の一枚が撮影できました。

お母さんに抱っこしてもらった彼はとても安心した様子でこっちを見てくれていました。
「あれ、泣いて無かった…?!」
どうやら彼には一本取られたみたい。

なぜモノクロかというと
この瞬間を劣化させずに残しておきたいと思ったからです。

お母さんだけに限らずお父さんにもまだまだ沢山甘えたい1歳の時期。

時の流れはあっという間で気がつけば2歳3歳と歳を重ねていきます。

両親の愛情に対し今はこの1枚の様に向き合っているかもしれませんが、いつか背を向けてしまう時期も来るかもしれません。

あっという間に大人になってしまうからこそ
今あるこの時をモノクロで撮る事で非現実的に写しました。

カラー写真が主な現在
この一枚がカラーになると一気に現実的になります。

ですがそれに対して色が無く情報が少ない
モノクロ写真だからこその
「愛」が伝わるこの一枚になりました。

彼が大きくなった時、もしかしたら訪れるかもしれない反抗期、大切なパートナーが見つかり結婚する時。
そんな時にこの1枚をみんなで見て頂けたらその時によって想うものが変わると思います。

これからもずっとこの1枚を大切に残して頂けたらとても幸いです。

 

Photo by kazuki

cordy by ikuyo

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それは、出会う全ての人が生きている証を確認できる場所になること。
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