Photogenic
水戸店
【 統一感。】
投稿日:2019/6/20
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カメラマンをしていると「綺麗な写真とは?」聞かれることがあります。
世の中には“綺麗”がたくさんあると思います。
形の綺麗さや色の綺麗さ、音の綺麗。
ちょっと考えただけでもたくさん思い浮かぶと思います。
しかし“綺麗”というものは抽象的であり、モノのようにしっかりとした形は無くその人その人で “綺麗”と思うものが違います。
ちょっと前にこう言った文章を書かせていただきました。
カッコいいという感性はみんな違く、一人一人のイメージがあります。
さらに突き詰めると男性のカッコいいと女性のカッコいい、ここにも違いが出ます。
なんか難しいですね。
でもよく考えて見てください。
確かに多種多様なカッコイイがあります。
しかし先程も言ったようにボヤッとカッコいいというモノや事は誰しもある程度同じイメージできるのです。
ここで僕が何を言いたかったというと抽象的で形が無いものでもある程度共通にイメージができるということです。
ここで、最初に戻りたいと思います。
「綺麗な写真とは?」
この質問に答えると、ある程度みなさんが綺麗だと思う写真は個人的に僕から見ても綺麗だと思います。
しかしここまでが人間として共通にイメージができる “綺麗”で考えた時の考え方です。
ここからが僕らカメラマン、共通のイメージ+カメラマン目線でみた綺麗な写真について考えたいと思います。
僕らカメラマン目線で見る綺麗な写真というのはですね
”共通のイメージ”
を単体で見るのではなく、それらの集合体で考え一つで見ることだと思います。
光が綺麗や構図が綺麗、衣装が綺麗だったり、物が綺麗
これらを一つにまとめた時に如何に合致するか。
一番簡単にいうと、それが「統一感」です。
この統一感を出すのには知識が必要で、そのために僕らは勉強しています。
この写真で共通のイメージを一つづつ見て見るとまず逆光。
逆光は写真をふんわりさせる効果があります。
そうすることにより、小さな女の子の丸いイメージをより際立ててくれます。
次に衣装。
小さい女の子が大好きなドレス。
こちらもチュールのおかげでふんわりとした印象をつけてくれます。
お次は空間。インテリアですね。
ふんわり感の強い被写体の邪魔をしない、むしろ際立てる場所がこの緑が強い場所になります。
緑色は心理的効果があり、疲れを癒したり穏やかな気持ちを与えてくれます。
ふんわりした柔らかい被写体にもってこいの色と場所なんです。
あと前ボケ
これを入れることにより、写真全体に明るいイメージをつけてくれます。
この前ボケも玉ボケだけではなく透過性が少し低い前ボケを使うことにより第三者からの視線、引写真という抽象的なイメージをさらに強めてくれます。
まだまだあるのですが長くなるので割愛いたします。
上記に挙げたものは全て共通のイメージですが、それを「統一感」という一つのものにするためにそれにあった共通のイメージを選ぶのがとても大事です。
これを友達に見せたところこういった反応が帰ってきました。
「めっちゃ考えてるのね!やば!!」
この友人は語彙力少ないため、こういった表現になりました。
すいません。
だってただでさえ子供が可愛いのに、それをさらに可愛く撮ってお客様に見せた時の反応がすごく嬉しいのですよ。
その時のパパさんママさんの顔が好きで、それの写真を見たお子様の顔も好きで、そのために撮影をしているといっても過言ではないくらい好きなんです。
世の中にはたくさんの職業がある中、僕が選んだのはカメラマンという仕事。
みなさん自分の仕事に誇りを持ってるように僕もこの仕事に誇りを持っています。
僕の撮った写真を見て、親が子が笑顔になるのを心から望みます。
photo by Nihei
coordinate by KAZUKI
written by Nihei
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