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水戸店
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生命の糸

投稿日:2019/4/19

1652 1

LIFE STUDIO MITO

Coordinate by KAZU

Photo by TOSHI


 

このスタジオで働いて、撮ってみたいと想わされる

 

写真はたくさんあって、その中の一枚が、この写真。

 

漠然とした「いいな」

 

から、撮り始めたこの構図。

 

 

母と子の結びつき

 

ちいさい生命のもつ力強さ

 

表情は写らずとも、想像で膨らむ二人の関係

 

加えて、強く感じる、生命の繋がり。

 

 

すべての母子のもつ、普遍の絆。

 

まるで「糸」のよう。

 

 

そう。中島みゆきの名曲。

 

 

恋歌として親しまれるそれは、

 

繋がれた2つの手からも聞こえる。

 

 

男女の手は横の糸を紡ぐが、

 

親子の手は縦の糸を紡ぎ出す。

 

 

その糸で織りなされた布は、

 

あたたかい家族の愛なのかもしれない。

 


 

 

パーツの写真は難しい。どこで切り取り、どこを強調するのか。


 

この構図で大切なのは、二人の手と、その延長線上にある腕のラインが描かれていること。

 

お母さんの関しては手首までを写すが、指のラインがキレイに見えるよう、

 

掴まれる小指以外は、握らず自然に曲げてもらう。

 

あとは小さく強い生命が、その指を掴んでくれるのを根気よく待ち、

 

見事掴んでくれたら、ゆっくり持ち上げるだけだ。


 

 

インテリアのなかで撮る場合は、背景の処理も大切になってくる。

 

ボカされた窓の格子が線を描きだしていたから、水平垂直を保ちつつ、

 

ちいさな枠に、二人の手を入れてみる。

 

手すりにかけられた、イルミネーションの色が、

 

生命の温度を暖めてくれていた。

 

 

最後に、少しのトッピング。

 

腕の生々しさを和らげる、ふんわり前ボケ。

(このアドバイスは、仁平くんから頂いた)

 

二人が紡ぎ出した糸と、その中心点を捉えシャッターを押す。

 

生まれた一枚が、一枚の布になってくれたらという想いで。

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美しさを表現し、思い出を記録する、楽しい遊びの空間

人生の写真館ライフスタジオという名前に込めた想い。
それは、出会う全ての人が生きている証を確認できる場所になること。
家族の絆とかけがえのない愛の形を実感できる場所として、
人を、人生を写しています。

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