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京都桂店
scrollable

photo:62

投稿日:2015/3/29

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『喜び』
 
Photographer:Volvo
Coordinaite:Oikawa
 
Lifestudio No.5, Koshigaya
 
 
 
 
スタジオのドアを開けた瞬間に響いた「ボルボさんこんにちは」と言う声。
再開して目があった瞬間の「いた!」という感覚はまるで親戚のようで、その時点ですでにお店のスタッフとお客様という関係性は存在していないに等しく、これから始まる素晴らしい二時間に対する期待でそこにいる人すべての胸が高鳴っていたように思います。
 
顔の知れたもの同士で再開することはこのスタジオでは珍しいことではありませんが、あおいちゃんとの再開はまた一味違うものでした。
初めて会った日から1年半が経っていました。
はじめて会った時は緊張で着物を着るのもやっとだったあおいちゃん。
その時に打ち解けられたのがきっかけでこうして3回目の撮影に携わらせてもらうことができました。
 
しかし、気心がしれているから簡単に撮影ができると思ったことは一度もありません。
複数回撮影に入らせてもらう事にむしろ難しさを感じます。
それは責任と権限のバランスをどの按配で設定するのかを決定する自律心と周りの人達への観察を自分の中に必要とするからです。
 
それはつまり自分との戦いでもあります。
子供達が成長した姿を見せに来てくれるということは、同じように私も再開した時に成長した姿を見せられなくては
子供達に「大きくなったね」なんて言葉を軽々しく口にすることもためらいます。
 
私はいつも撮影にきてくれる人達の予想する結果の少し上をいきたいと思っています。
それはただ単純に質の高い写真を提出するのではなく「そんなことまで考えているんだ」とちょっとした気遣いや
察する力を含めた「提案」する能力を有する必要があります。
 
表現の自由を最大限に維持しながらも私を選んでくれる理由を踏襲することが、権限と責任のバランスを保つ事であり、予想の少し上を達成
できる源となっています。
この一枚は、まさにこのふたつのバランスが調和された写真となりました。
笑顔ならば、ただ普通に撮れば良いものができあがるのは明白です。
しかし、あおいちゃんのありのままの姿をよりポイントを絞って集中させ、少し上をいくためにフレーミングと前ボケの構成要素によって
強調することにしました。
 
あおいちゃんが私を選んでくれる理由と、私があおいちゃんを撮りたい理由を照らし合わせ、その二つがマッチした瞬間にこそシャッターチャンスがあり、それはただ「会いたい」という単純明快な理由からくるものなのかもしれません。
モニター中に写真を見ながら、ママさんから「これがボルボさんの写真だよね」とさらりと言ってくれる事が何よりうれしく、私たちが再開する喜びがそこにあるのだと感じました。
 
 
 
 
 
 
 
 

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人生の写真館ライフスタジオという名前に込めた想い。
それは、出会う全ての人が生きている証を確認できる場所になること。
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