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越谷店
私にできること。あなたにできること。
投稿日:2024/4/30     更新日:2024/5/3
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@ LIFE Studio Soka
Coordinator by gon chan
Photo by Takashi Umino
人生には、色んなタイミングがある。
赤ちゃんから幼少期の無邪気な時期、
周りも観察して意思を表現する時期、
そして多感な思春期。
この子は中学生になる年で、思春期に向かっている時期。
お兄ちゃん、お姉ちゃんがいますが、今回はこの子とパパさん、ママさんだけでご来店。
末っ子さんで穏やかな性格ということもあるかもしれませんが、
パパとママの3人だけでスタジオに来て、初めて会う2人のスタッフに、自分が主役として写真を撮られるという状況もあり、
終始緊張気味で、少し不安そうな印象を受けました。
確かなことは分かりませんが、
不安になる気持ちも分かるし、思春期の感情は多少理解できるつもりで撮影に入りました。
コミュニケーションも撮影も、この子の苦痛にならないようにしながら、ご家族の期待には応えたい。
そんな気持ちでした。
何より、
「あなたの今は、今しかない特別な時間。そして、今のあなたはとても美しい。」
それを写真を通して伝えたい。そう思いました。
思春期はもちろん僕も経験がありますし、私の場合は反抗期もあったので、
そういう時期というのはどこかで自分に自信が持てなかったり、素直に人と接するということも難しい時もあると思っています。
自分はそうでした。
彼女は緊張しながらもこちらの誘導には精一杯応じてやってくれているのが分かりました。
この緊張するであろう状況で、彼女なりにできることを精一杯やってくれている。
家にいる時のようにリラックスして、力を抜いて笑うことは難しいかもしれない。
私が逆の立場でも、顔が引き攣ってしまうでしょう。
でも彼女の姿勢と、ご家族の想いに私も応えたかった。
この撮影とは関係なく、赤ちゃんや小さいお子様でも、撮影にて難しい状況というのはあります。
泣いてしまっている子や、無邪気が故に動き回ってしまう子や、初めての場所で不安になってしまう子。
それでも私たちは、限られた時間や状況を受け入れ、最大限「美しく」写真を撮るというのが仕事です。
それぞれの人が感じる「美しく」というのは違うこともあるかもしれませんが、間違っているということはありません。
この写真では草加店の奥行きを活かし、且つ自然光を使いました。
奥行きが出やすい草加店の中でも、一番自分と被写体、背景との距離が取れる場所(ベッド)に座ってもらい、
そこに刺す光を利用して、幻想的に撮れるように、顔の角度や手の位置などを指定しました。
淡白にならないよう前ボケも使って、陰影の中にも暖かい雰囲気が出るようにしています。
毎回の撮影が同じ状況でないからこそ、その時々で私は私にできることをこれからも探していきたいと改めて思いました。
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