Coordinator by Takako Kawahara

Photo by Takashi Umino

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写真を撮る際、大切なポイントの一つとして、「どこに注目させたいか」というのがあります。

 

そのために、

被写体の位置、ポーズ、目線を指定し

光を決め

構図を決めます。

これは写真撮影においておおむね共通の要素。

 

注目したい、させたいと思ったのは、この子の横顔です。

見ての通り、特徴的な顔立ちをしている子ですが、

その立ち振る舞いも硬さのない子でしたので、

この写真以前から見せていた、ふとした時に見せる自然かつアンニュイな表情を見て、

横顔を写したいと思いました。

 

この写真の場所ではこの時間、被写体の正面からは自然光の順光が当たります。

陰影差を作る写真もありますが、

被写体と背景との光の差が大き過ぎると被写体の雰囲気と合わないと感じ、背景に埋め込まれているオレンジ色の蛍光灯を点けています。

 

この写真で特にこだわったのは、構図です。

3分割構図というのが一般的に言われますが、その分割した左上に横顔が位置するよう被写体を配置しました。

3分割構図は基本的に普段から使う構図ではありますが、歪みの少ない望遠レンズを使い、普段よりも極端に恥に寄せています。

 

それだけでは余白も大きく、横顔に注目できる写真にはならないので、黄色い前ボケを使いました。

背景の雑多な印象を柔らかくしつつ、グラデーションのように色が入ったので被写体を引き立たせることができたと思います。