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越谷店
見える絆
投稿日:2023/8/31     更新日:2023/8/31
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Coordinator by Manami Saito
Photo by Takashi Umino
「自然な写真。」
ライフスタジオに来てくださった多くの方は、ライフスタジオの写真にこういう印象を持っていると伝えてくださいます。
その「自然」には、お子様の表情や動きを撮った要素もあれば、自然光という光の要素など、様々な要素があると思います。
以前私は、フォトジェニックに上げた写真の中で
「私たちライフスタジオのカメラマンには、表現する自由が与えられています。」
と書きましたが
その際の写真は、撮影者が創り出す意味合いが大きいものでした。
今回の写真はどちらかといえば、被写体となるお子様達の今のありのままの姿を記録に残すというものです。
今、自分が撮影する際に大切にしたいことは、その子らしさ、その兄弟らしさ、その家族らしさを見つけて、それを見えるように撮ること。
写真の3人は見ての通り、男の子3兄弟。
普段お会いする皆様に当てはまることでもありますが、
この3人は特にそれぞれ個性があって、まさしく三者三様。
しっかり者の長男。次男らしくマイペースでひょうきんな次男。明るさと冷静さを持ち合わせた三男。
タイプはそれぞれ全然違うのに、この3人は揃うと不思議とまとまりがある印象を受けました。
仲の良さもそうですが、それぞれの個性がバランスを保つ役割を自然と担っている。
特に、末っ子くんが中心になっているように見えた私は、
末っ子くんと順番にじゃんけんをしてもらうよう、お兄ちゃん達にお願いをしました。
最初は次男くんを末っ子くんと隣にし、じゃんけん。
先に対戦した次男くんは負け、後ろに回ってもらい、今度は長男くんとのじゃんけん。この写真はその瞬間です。
末っ子くんにはあえて立ってもらっていますが、それは先ほども言ったように、何となく末っ子くんの存在を大きく見せたかったから。
次男くんには、後ろに回るようにだけお願いをしたので、このポジションは偶然的な面もありますが、この見方、表情に彼の性格がとても表れています。
その偶然が、僕にとっては奇跡でもあり必然のようにも思えて、構図的にもバランスが良く見えました。
じゃんけんをしているというシンプルな光景でも幻想的に見えるように、光は逆光。
背景に近いところで撮影をしているので、のっぺりな印象になり過ぎないようさりげなく前ボケを入れています。
また、私は家族写真や兄弟写真を撮る際、標準レンズを使うことが多いのですが、
「ありのままを、印象的に」という意識で望遠レンズを使い、3人の形と状況が伝わりやすいよう、あえて圧縮して撮りました。
僕には男の兄弟がいないので、男の子兄弟の撮影をすると羨ましく思うことも多いですが、
だからこそ、その温かみや関係性がしっかり写真に残せるようにしたいと思います。
大きくなると、一緒にいる時間は今より減っていきます。
絆が消えることはないですが、確かに今、それを感じられる時間があったことを、私は表現したいです。
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