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越谷店
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父からもらった趣味。

投稿日:2023/7/25     更新日:2023/7/26

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6月の終わりに、父から電話があった。

「出張で埼玉行くけど予定は?」

父と久しぶりに、野球観戦に行くことになった。

 

今年還暦を迎えた父。

高卒から40年以上、同じ会社一筋で働いている。

還暦を迎えてなお仕事に忙しい様子。

必要とされているというのは幸せなことだと思うが、それも健康な体があってのこと。

 

父は50半ばにして登山という趣味に目覚めている。

僕ら子供が生まれる前は知らないが、

夢中になるほど趣味に没頭している父の姿は見たことが無かった。

最近では実家に帰ると登山グッズが年々増えている。

僕が帰省中に友人と出かける日は、「だったら俺は山行くわ」と。

あの年で持った趣味が「登山」とは、なんと健康に良いのだろう。

息子として嬉しく、安心している。

 

そんな父にもらった趣味がある。

サッカーと野球観戦だ。

特に野球観戦には思い出が多い。

 

まだ僕と姉が一人で寝るには早かった頃、

寝室で僕らが寝るまで父はテレビで野球中継を見ていた。

地上波で毎日野球中継をしていた時代というのも懐かしい。

暗い部屋。光るテレビ。あぐらをかいて巨人戦を見る父の背中。横になる僕と姉。

その時の情景は今でもはっきり覚えている。

 

僕が小学生になると、父と二人で野球観戦に行った。

ナゴヤドームに2回、浜松の市営球場に1回。

周りはほとんどが中日ファン。そんな中、父と二人巨人を応援した。

当時の巨人は監督が長嶋茂雄、選手には松井や清原や仁志や江藤、上原や入来がいて、今思い返しても貴重なものを見たと思う。

ナゴヤドームでは、1回目は巨人が1点も取れず負けたこと。

2回目は乱打戦の末9-8で勝った試合だったが、帰りのバスに乗る為試合終了を待たずに帰ったこと。

市営球場に行った時には、中日の大西選手が客席に投げ入れたサインボールを父がキャッチして僕にくれ、後ろのおばあさんに「よかったねえ」と言われたこと。

後方に座るおっちゃんが、試合に出ない清原にずっとずーっとヤジを飛ばしていたこと。

20年以上前の記憶なのにこんなに覚えている。

それほどに、影響を受けたたことだった。

そして、子供の時の記憶は根強い。

 

だが、父はほとんど覚えていないらしい。

 

高校の頃には、念願の東京ドームでの観戦もしているけど、父との野球観戦はその時以来15年ぶり。

こんな風に写真を撮ることも珍しい私たち。

試合は1-1のまま延長戦までもつれ込み、結果は11回表に一挙5点を失い惨敗。

結果は残念だったものの、個人的に好きな戸郷投手のピッチングが見れただけで大満足。

そして何より、父とまた野球観戦ができて嬉しかった。

 

試合後は、父と僕が好きなラーメン屋。

神座(かむくら)のラーメン。

東京ドームの真ん前にあるので最高の立地ですね。

「今日の試合はあーでこーで」って言ってる時間がまた幸せでした。

 

食べ終わってお店を出た頃には、人気の少なくなった東京ドームが綺麗に光ってました。

 

この日は秋葉原のホテルで父と温泉に入り一泊し、翌日僕は仕事へ、父は東京観光をして帰った。(らしい)

 

たかが野球観戦でも、僕はその趣味を父にもらったことで、幸せな記憶と共にこれからも大切にしていくんだと思う。

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