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越谷店
西陽
投稿日:2022/12/30
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Coordinator by Akane Owada
Photo by Takashi Umino
撮影で、逆光の環境を利用すると、
肉眼で見るよりも幻想的に、非現実感のある写真を撮ることができます。
冬の季節になると陽が落ちるのが早いですが、
夏頃には見られない西陽が撮影空間には差し込みます。
強い光でありながら、温かみのある色をしているので、アンニュイな写真が生まれやすいと思います。
これが冬場であれば、
時間帯や天気によってこの状況が生まれますが、
ライフスタジオの写真はサイド光や反逆光の写真が多くを占める中で、
大きな変化をもたらす要素になります。
通常の場合はあまり利用しない順光として利用したとしても、
光の強さの性質が午前中とは違うので、
影を作りやすくなることで陰影差が作れたりもします。
写真を毎日撮っていると、大半はセオリーのようなものに沿って撮影をしていきますが、
それだと写真を撮ることに飽きてしまうこともあるかと思います。
しかし、こういった平均的に訪れることが少ない環境が訪れることで
普段と違った環境を楽しむチャンスも生まれます。
この写真は、まさしくそんなタイミングの写真です。
西陽が差し込んでいる窓の近くに、男の子に立ってもらい、
逆光として光を利用する。
強い光を逆行として使うと、写真になった時には被写体が光に包まれ見えにくくなってしまいがちなので、
男の子の存在感を損なわないよう気を付けました。
背景となる、窓のある壁がすぐ後ろにあるので、
この場合は写真に奥行きを出すため前ボケを入れています。
越谷店の前ボケでよく使われるのは植物の緑や白いレース、電飾の玉ボケが多い傾向なので、
それとも違う質感の出る前ボケとして、
光に当たると虹色に反射する花の小物や
普段小物として使う香水の入った網状の入れ物を手前に置いています。
この前ボケの反射の度合いも、この西陽が活きた要素だと思います。
ここまでを最初から全て計算して写真を撮ることは難しいことですが、
モノにするための多くの経験とその場で計算するスピードをこれからも身につけていきたいと思います。
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