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越谷店
会議革命
投稿日:2022/10/31     更新日:2022/10/31
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「日本経済をダメにしている元凶のひとつは会議だ。」
インパクトのある一言からはじまるのがこちらの著書です。
【これまで「会議」に抱いていたイメージを教えてください】
という著者がとったアンケート結果がありました。
・発表しにくい雰囲気がある
・発表の場
・一方通行
・形式的なもの…
今自分が働いているライフスタジオではないですが、
経験上、上記のことは非常に共感します。
会議では、ゴールを生んだのかどうかがすべて。
そのための効率的かつ生産的な「会議革命」を、
十の法則+三つのメソッドから成り立たせ、記している本です。
個人的には、会議に参加する際に、現状「学びや再確認の場」になってしまっていることが多いように思います。
が、自分が会議の一部として全員でゴールへ向かって行く。
そして、自分がそんな会議を回す役割を担えるように、この本を読みました。
まず、「十の法則」の中から、個人的に印象的だったものをピックアップします。
【法則一】とにかくアイディアを出す
"論理的思考力以前に「要約力」と「段取り力」が必要である。"
「要約力」はコミュニケーションの基本です。
相手の意見を要約する、自分の考えを要約する。
それをアウトプットするためにアウトプットする。
これが前提として必要で、これを持って会議に参加することが前提です。
そして、仕事に必要な能力である、
「それで、あなたのアイディアはなんですか?」と聞かれた時にきちんと提示する能力を発揮するということが、
会議に参加する全員が持っていなければならないものです。
会議は、ある種の目的をもとにしている人たちが開くもの。
その会議で何かを生み出したことが全体の利益になり、参加者全体にその利益が還元される。
この会議の前提でなければ、会議は開く意味が全くないのです。
【法則五】身体のモードを切り替える
この本を通して非常に印象的だったのは、
テクニックとか、会議をする上での技術てきなことよりも、
「心理的な準備」を整えることが重要だと様々な項目で記されていることです。
リラックスした状態で会議に参加できるよう、体操をしたり、首や肩を回すなど。
また、だれかの冗談やジョークで笑いが時折訪れることでリラックスしたり、
インスパイアされやすい呼吸法や姿勢、
さらにはリラックスしやすい服装等、
簡単に言えば、やる気を出すための方法は非常に重要だということです。
【法則七】ホワイトボードに書き込む
これは勉強する際のノートのような役割で、
会議で参加者それぞれから出たキーワードを書き込んでいくことで、議論の流れが一目でわかります。
何をきっかけにして自分のアイディアが生まれているのかを認識しやすくなります。
また、ホワイトボードに書き込むことによる作用として特に印象的なのは、
権力者の声が持つ悪い意味での影響力をフラットにすることです。
全員の意見をホワイトボードに書いていけば、
誰のキーワードとも並列されることになります。
つまり、個人の人格的な迫力や権力生は脱色されるのです。
部下の立場の人は、環境によっては意見を言いづらいということが往々にしてあると思います。
それは良くない兆候ですので、こういった考えの上でもホワイトボードは有効です。
続いて、「会議革命」を構成するの3つのメソッド。
すべて要約します。
【第一の革命】ポジショニング
参加者全員の顔が遠くなく、見渡せるような環境が好ましい。
また、二人一組でディスカッションする場合でも、向かい合わせではなく横並びの方がコミュニケーションがとりやすくなります。
同じ目標に向かう仲間である、という心理的な作用が大きいです。
【第二の革命】キーワードシート
名前の通り、意見が出たキーワードを紙に書いていきます。
一見普通のようですが、1枚の紙に全員で書き込んでいくことで、流し出された脳みその一部を、お互いにみあって、次のステップを考える。
ゴールに至った経緯も記録として残るし、+αのキーワードが生まれることもあります。
そもそも、会議に参加する人がアイディアを出していく際に、
こういうシートが渡されるだけでもアクティブになり、出来不出来は差があるのは当然ですが、よりアイディアを出しやすい環境を作ることができます。
【第三の革命】マッピング・コミュニケーション
メモをとりながら思考のプロセスを形にしていく。それを組み合わせて、白紙の紙を二人の間に置いて、そこに全てのアイディアを出し尽くしていくことが、マッピング・コミュニケーションです。
ゴールに向け意見をアクティブに出すことが目的なので、秩序よりもできるだけカオスを作るようにどんどん書きつける。
自分の意見も、相手の意見も、相手の意見が重要であると思ったら印を付けたり。
相手の考えを否定せず、与えられた時間に全て出し切るつもりで。
結果的にはやはりコミュニケーションであり、参加者と一緒にゴールを目指すためにリラックスできる環境と、コミュニケーションをとりやすい位置関係を築き、
人それぞれの違いも楽しみながら取り組む。
これが重要なのだと思います。
このブログに書いた以外にも、法則は多くあり、全てをすぐに実践するのは難しく感じますが、
何度も読み返す価値のある本だと感じましたし、
今後は要約力や段取り力・会議を進行する力についても学びたいと思います。
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