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越谷店
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物心

投稿日:2022/7/31

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Coordinator by Naomi Tanaka

Photo by Takashi Umino


物心が芽生える頃って、いつでしょうか。

個人差があるのはもちろんでしょうけど、

だいたい5歳とか?っていう個人的イメージで、

理由は「記憶を残し始める時期」だから。

 

辞典にはこうあります。

物心 … 世の中の物事や人間の感情などについて理解できる心。分別。

 

確かにそうかも。

というふうに調べてはじめて、この男の子の写真にタイトルをつけた理由がわかりました。

 

彼と撮影をご一緒するのは初めてでしたが、越谷店にご来店くださったのは2回目で、以前の撮影をお見かけしたのを僕は覚えていました。

彼には2つ下の弟がいて、1年前にお見かけした時は3歳と1歳。

下に兄弟ができるというのはどういうものだろう?

自分は末っ子なので、その環境になった経験がないのですが、

自分の性格ならきっと動揺したり、下の子に嫉妬したりしたかもしれません。

 

今回の撮影で4歳になった彼から感じたことは、兄の自覚が確かに彼の中にあったことと、

1年前にお見かけした時からその片鱗はあったのですが、

密に接してみて、より感じることができました。

そして、もうひとつ。

こちらの意図に応えようと頑張る姿勢です。

これが、「物心」と繋がるような気がします。

 

勝手に成長を感じさせてもらっていた自分は、

自分もそれに応えたくて、今の彼だからこそ撮れる写真を残したい気持ちでした。

 

最近黄色が追加されたインテリアで、朝一の撮影だったこともあり、そのままのテイストで。

背景の補助光は色の統一感が出るようオレンジライト。

朝陽が射すようなイメージが頭にあったので、光は窓から差し込む自然光をメインにし、画面左の中央にはスポットライトを置き、少し幻想的な雰囲気も足しました。

そして、ポージング。

彼には椅子に座り、足を一つ上げてもらいました。

お兄さんって雰囲気でよくあるポージングではあるんですが、案外これが上手にできない人も多いです。

彼は上手で、力まない自然さも持っていました。

その中で、思いっきり笑わせるでもなく、なるべく自然に彼に話しかけながら、彼が流れの中で帽子に手をかけた瞬間にシャッターを切りました、

それがこの写真ですが、表情からは好奇心を感じます。

 

「物心が芽生え出したのが、この写真の頃」という説明を、彼がもっと大きくなった時にこの写真を使って人に話すことがあったら、僕は嬉しいです。

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それは、出会う全ての人が生きている証を確認できる場所になること。
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