Coordinator by Mizuki Saito

Photo by Takashi Umino

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僕が初めてこのご家族にお会いしたのは、3年前。

毎年撮影に来てくださっていますが、今回ご縁がありまた撮影に入らせていただきました。

前回はコーディネーターとして撮影に入りましたが、今回はカメラマン。

3年ぶりにお会いするとは思えないほどに、皆さんのことを覚えていました。

 

「お子様たち、とっても大きくなってるー！」

それもそのはず。

大人にとってはたった3年。子供にとっては大きな3年。

当時4歳になる年だった弟くんは、小学生。

9歳だったお姉ちゃんは、中学生。

 

「でもなんだろう、2人から感じる雰囲気は、あの時のまんま！」

明るくて、仲良しな2人。

僕がすんなり、深く考えずに撮影に入っていくことができたのはそのお陰でした。

 

この写真は、個人的にこのご家族にぴったりで、4人の関係性を表現した写真です。

パパさんは、とってもお子様想いで、優しい方。

ママさんは明るくて、お子様と仲良しな姿が素敵な方。

お姉ちゃんは、パパの優しさも、ママの明るさも受け継いでいる。

弟想いだし、6年生だというのにこちらとも仲良くしてくれる。

そして、弟くん。底無しに明るくて、みんなのムードメーカー。

弟くんの一挙手一投足を3人はツッコみつつ、微笑ましく見守っている。

彼が家族の中心となり、愛されているのが見て取れます。

 

そんな家族の形を写真に残したくて、

自然と誘導していたこの形。

でも、ここに至るまでには、流れがありました。

まず、長椅子に順番に座ってもらいます。

弟くんが3人の方を向き、皆は弟くんを見守る。

そして順番に、弟くんをぎゅーっとする。

パパさんは自然と、家族全員を包む形に。

ここまでは、普段よく撮影する形です。

 

ここからは、新しくもあり、4人を見て自然と頭に浮かんだ形を作ってみました。

このように、パパ&ママ・弟くん&お姉ちゃんと分け、向かい合わせに。

最初は、ママと弟くんに両手を繋いでもらい、引っ張り合う遊びをしてもらいました。

「明るさ」という2人に共通する特徴が相乗効果を生み、やはりわちゃわちゃに。笑

皆がそれに自然と笑顔になります。

そして、パパとお姉ちゃんにも手を繋いでもらい、「それぞれ引っ張り合って！」と伝え…

「もっともっと！皆でぎゅーっとなっちゃいましょー！！」

この形！！

最初に向かい合わせにしたところから、ここまでを頭で描いていたので、

そこに完璧な表情と密度で応えてくださった皆さんに感謝です。

弟くんから始まる、家族の結束を形にした写真です。