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写真分析「被写体を引き立たせる要素」
投稿日:2019/4/30
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"現実"と"非現実"とは、写真においては表裏一体だと感じることが多いです。
この写真を見たときの第一印象は、
"まるで彼の世界を外から覗き込んでいるみたい。彼自身を通して、本当の彼の姿を見ているかのよう。"
もちろん、写っている彼の姿はまぎれもなく真実ですが。
ありのままを写しているけど、幻想的・神秘的な雰囲気です。
まず、衣装。
普段なかなか着る機会のないフォーマルな衣装。
蝶ネクタイ、ハットがアクセントになり、特別感をより感じることができます。
被写体である彼をアップでなく引いて撮り、周りのインテリアも入れることで奥行きができ、
自然光が射していることで被写体の存在感が増しているように感じます。
手前にも柱があるこの構図が "外から覗きこんでいる" ように見える要因と考えます。
衣装、インテリア、自然光。
それぞれの相性が良いと被写体も引き立ち、その子のもともと持つ雰囲気をより大きく引き伸ばしてくれているようで、
幻想的・神秘的であるという印象が生まれてきました。
"日常的"を見ていても、条件次第で"非日常"が顔を出しているような今回の写真を見ると、
様々な可能性を感じるとともに、写真の面白さに改めて気づかされる感覚です。
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