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越谷店
疎通
投稿日:2020/9/30
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「こう見られたい」
というのは誰しもが持っているものだと思いますし、
被写体に対して
「こう見せたい」
というのもカメラマンが必ず持っているものです。
このお互いの意思が通じ合うことが大事だとこの写真を撮って感じました。
彼は4歳。あどけない笑顔がとても可愛く、妹ちゃんと一緒に部屋を動き回る元気いっぱいな男の子です。
そんな彼に私が求めたのは「クール」「真剣」「男らしい」といったイメージ。真逆です。
光もそのイメージに合わせて彼の顔に陰影ができるようにサイドからライトの光が当たるよう設定しました。
時刻は16時過ぎで、日も暮れてきていたため、その暗い背景によって被写体である彼の存在感がグッと引き出されます。
ポージングも男の子らしく片足をあげてもらい、「肩を見て」などと声を掛けました。
すると彼の表情が笑顔から真剣なものに変わりました。
それは私が求めていた彼の表情でしたが、
私はこの時、「しまった」と思いました。
なぜなら、私の「こう見せたい」が彼の気持ちよりも大きくなってしまっているのではないかと思ったからです。
先程も言いましたが彼はまだ4歳。楽しい提案には素直に、楽しくのってくれる子でしたが、
この私の要求によって、彼にとってこの撮影が楽しくなくなってしまったらという不安にかられ、「早く撮らなきゃ」と緊張してしまったのを覚えています。
しかし、そんな心配はこの一枚を撮ったときに無くなりました。
それは、カメラを見てもらった時に彼の「こう見られたい」が伝わってきたからです。
「かっこいい」「お兄さんな自分」を撮られることを楽しんでいるのだと思いました。
そんな彼の気持ちに応えるよう、今度は「絶対かっこ良く撮りたい」といった先程とは違う緊張感でシャッターをきりました。
彼にとっての「見られたい自分」のイメージに少しでもこの写真が合っていたら嬉しいです。
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